キリスト教
ふしぎな「ふしぎなキリスト教」 (ジャーラム新書)作者: ふツー連(ふしぎなキリスト教問題を考えるツイッター市民連合),ジャーラム出版出版社/メーカー: 慧文社発売日: 2012/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (4件) を見る
シェフまえださんはプロフによれば「クリスチャン」とのこと。 http://maedaknj.blog5.fc2.com/blog-entry-130.html 社会学者橋爪大三郎氏と大澤真幸氏の「キリスト教」についての対談集。今日までに30万部を超えるベストセラーとなり、良くも悪くも賛否両論…
「橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』に対する批判12」より、『ふしぎなキリスト教』採択大学一覧を転載しておく。http://togetter.com/li/290052 『ふしぎなキリスト教』を採択した大学一覧(4/21現在)・大学名・講義名・担当者名(敬称略)・何と…
というわけで、久々のブログ記事更新。 ずっとツイッターの方に活動を移していたが、最近新しい動きが出てきたのでご報告。 巷で大ベストセラーとなっている橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』、発売当初から私は批判し続けていたが、今年度に入って…
以前、当ブログ記事でも取り上げたが、『岩波キリスト教辞典』は使えないというレビューをアマゾンにも書いていた。 http://d.hatena.ne.jp/kanedaitsuki/20100228 しかしながら、たてつづけに「参考にならない」票を3ついただき、小心者の私は「なんか間違…
ドミニコ会士による、リチャード・ドーキンス『神は妄想である』への応答。 目次を並べると、内容は大体想像できよう。 序 1.ドーキンス教授の主張 2.ドーキンス教授と聖トマス・アクィナス 3.ドーキンス教授と奇跡 4.ドーキンス教授と福音 5.ドーキン…
著者は監督派に属する。 無神論者たちは宗教感覚、宗教言語を学ぶべき、宗教をもっと知るべきだ、というのが本の骨子だが、反論そのものとしては切れ味がないと思う。現代物理学は神仮説の方にフレンドリーだ、というのも、信仰を前提にした立論だろう。 面…
落合仁司数理神学研究と平行しながら、リチャード・ドーキンス流無神論原理主義批判のため、資料集めを開始した。 スティーヴン・ジェイ・グールド『神と科学は共存できるか?』解説によると、9・11以降、ドーキンスはそれまでの不可知論的態度(神が存在す…
リチャード・ドーキンス『神は妄想である』をもじって、ヴェーダの定式を「世界は妄想である」とした事があるが、まさか同様の切り口でアリスター・E・マクグラスがこんな本を書いていたとは。 読むとすぐ分かるが、マクグラスは、『神は妄想である』におけ…
フィリオクエ論争において、東方教会側の立場を代表する聖フォティオスの論文の翻訳。 ファレルの解説が素晴らしい。西方教会(ラテン教会)への、アウグスティヌスを介したギリシャ的思考(ネオ・プラトニズム)の抜きがたい影響が、フィリオクエ付加に至る…
落合仁司ってネストリオス異端じゃね?って言ったので、ネストリオスについて書こうかと『岩波 キリスト教辞典』を紐解いてみて、ちと疑問がわいた。まずその記事を見てみよう。 聖母マリアの呼称を、キリストの神性を強調するアポリナリオス主義を助長する…
落合仁司は『数理神学を学ぶ人のために』で数理神学と形而上学的神学を対比してこう言う。 形而上学的神学は神の愛を否定した。形而上学的神学を代表する一人であるカンタベリーのアンセルムスはこう言う。「苦難に対する共苦の感情にまったく動かされないと…
落合仁司は言う。 数理神学の言語である数学言語は、近代自然神学すなわち近代自然科学の言語でもあるので、それに完敗した伝統的自然神学したがって伝統的組織神学の言語である哲学言語に比べ、遥かに広大な普遍性ときわめて強靭な反証可能性あるいは論証力…
落合仁司は『数理神学を学ぶ人のために』で、これまで偏愛しつづけたパラミズムを捨てて「十字架の神学」を数理神学の看板に掲げたが、実際の所、彼は「十字架の神学」をどうとらえているのか。落合仁司自身の言葉を引こう。 神の受難、神の共苦、神の弱さの…
というわけで、『数理神学を学ぶ人のために』文献リストにたよって、ユルゲン・モルトマン『十字架につけられた神』を入手し、現在読書中。 ちょっと気になった箇所。 神の神性(Gottheit)は、十字架の逆説においてのみ露わになるのである。そのとき、イエ…
ようやく再投稿できるようになったので、文章を改正してアップ成功。 無限集合論は神学に適用できるという発想の下、落合仁司は数々の同工異曲の本を上梓しているが、これはその最新版。 これまで落合仁司は、正教会神学やパラミズムを持ち上げていたが、こ…
数理神学最新版であり数理神学原論とも呼べる『数理神学を学ぶ人のために』を一読して少々不審に思ったことは、『地中海の無限者』以来、あれほど偏愛していたパラミズムがほとんど影を潜めていることだ。軽く触れてはいるが「パラミズムはキリスト教の教義…
無限集合論は神学に適用できるという発想の下、落合仁司は数々の同工異曲の本を上梓しているが、これはその最新版。 これまで正教会神学やパラミズムを持ち上げていた落合仁司だが、なぜかこの書では軽く触れるのみである(文献表には正教会神学者の本は一切…
落合仁司による無限集合論の「パラミズム」、すなわち神の本質と活動の差異への適用は、さらにめちゃくちゃだ。 「神の活動を無限集合とおいてみよう。(・・・) この神の自己の多様な部分、神の活動の多様な部分を、神の活動という無限集合の部分集合と考…
三位一体(三一性)のような神学の命題は、無限集合論を使って表現できる。表現できるばかりでなく証明できる。こうしたアイデアから、落合仁司は「数理神学」の名の下、同工異曲の本を次々に出版した。これはその中の一冊。 一見、論理的、学術的に書かれて…
何かいい日本語で読める入門書ってあったっけ、と考えて思い至ったのがこれ。 『ナルニア国物語』などのファンタジー作家として有名なC・S・ルイスは、アングリカン・チャーチの信徒でもあり、数々のキリスト教護教書も出版している。この本はその中でも最…
引き続き"Father Seraphim Rose: His Life and Works"より。 「ユージンは記している。「世界の苦しみ(suffering)には意味がある。しかしそれは決して言葉の上で経験されうるものではない。その意味は生きられねばならない。語るものではない」(p.102) …
日本ではほとんど知られていないが、世界的に著名な正教会の大著作家セラフィム・ローズの生涯と思想を紹介した著作。 1000ページを超える大作だが、ふと読み始めたらとまらないほど面白い。まだ最初の方しか読んでいないが、気になった箇所を引いてみよう。…
私の記事の効果で、Wikipediaの記述に変更が入っている。 Wikipedia:聖ピオ十世会 Wikiからリンク張られたのは初めてじゃないかな?
『ダ・ヴィンチ・コード』の根本前提は、ローマ・カトリック教会は、自らのイデオロギーにより、歴史を改変し、事実を隠蔽しているということだ。しかし、実はこの非難は、むしろ『ダ・ヴィンチ・コード』それ自体に当てはまる。作者ブラウンは、自らのイデ…
昨日のレビューでは紙幅の都合で(笑)取り上げなかったが、宮台がローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の発言に触れている所がある。 ローマ教皇のヨハネ・パウロⅡ世が、二〇〇〇年一月の聖地巡礼ならびに二千年紀を祝す三月のミサで、歴史上画期的な二つのことを…
これは本来「擁護」で扱うべきネタであろうが、こちらで取り上げる。 何やらJ.マシア神父のマリアについての記事をめぐって巷がうるさいようである。 http://d.hatena.ne.jp/jmasia/?of=5 私はマシア神父の立場や一般的主張を存じ上げないので、あくまでこ…
以下はアマゾンレビューに送信するもはじかれてしまった記事である。 キリスト教への無知と偏見だらけ, 2008/8/11 By kanedaitsuki - レビューをすべて見る 知的良心が感じられない。 目につくところでは、いささかの粉飾を加えているとはいえ、何のことわり…
なんか昨晩突然霊が降りてきて、こんなん出ちゃいました。http://defencecatho.seesaa.net/article/103856410.html
以下の文章は、アマゾンカスタマーレビューで、一時的にはじかれたものである。 マリア 数少ない正統な「マリア」論, 2007/11/19 By kanedaitsuki 「マリア」や「聖母」などの名をタイトルに冠してはいるが、教義的な無知・誤解・偏見にまみれた、個人的好奇…