規制の基準

以下の文章は、アマゾンカスタマーレビューで、一時的にはじかれたものである。
マリア

数少ない正統な「マリア」論, 2007/11/19
By kanedaitsuki

「マリア」や「聖母」などの名をタイトルに冠してはいるが、教義的な無知・誤解・偏見にまみれた、個人的好奇心を満たすに過ぎない劣悪な本が市場に出回っている。ひどいことに、文献批判や資料読解の点で疑わしく、とても典拠として使用できないにもかかわらず、ネット上では権威あるソースのごときになっていたりもする。
この本は、その点では比較的に教義的基礎を踏まえている。ただし、「人と思想」というシリーズの主旨に合っているとも思えないし、読みやすくもない。
より広い文化的背景の中でマリアのイメージやアイデアを論じ、教義史的叙述も信頼できる本としては、Jaroslav Jan Pelikan"Mary Through the Centuries: Her Place in the History of Culture"(Yale Univ Pr.)がよい。青土社から邦訳も出ているが訳文が読むに耐えない。できれば原著で読みたい。
マリアについてのより重厚な教義理解を望む場合は、Reginald Garrigou-Lagrange"The Mother of the Saviour: And Our Interior Life"(TAN)をすすめる。

送信時に自働的にはじかれたので、どうも禁制語が入ってるようだ。が、具体的にどれかは分からない。