2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時代ものラノベ?――エリス ピーターズ『聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1)』★★★

中世イギリスの修道士を主人公とした時代ミステリ。それぞれのキャラも立っているし、オチのつけ方もうまく設定を活かしている。宗教者がかかわっているが、勧善懲悪でなく、変な説教くささのないのも美徳。ただ、ディープな哲学的問題が取り上げられるわけ…

Marie Sebag

インタビュー映像が落ちていたので。 http://video.google.com/videoplay?docid=7890018112617303161 調べてみたらYouTubeにはKosteniukがぞろぞろと。 Wikipedia:Marie Sebag http://en.wikipedia.org/wiki/Marie_Sebag ChessGames.com:Marie Sebag http://…

三十路前のショタコンキラー現る?――美川べるの『ストレンジ・プラス』1〜8巻★★★★★

→真ん中が主人公(♂) 圧倒的な表現力と耽美力で繰り出されるハイパーギャグの嵐。まさしく魔夜峰央の後継に相応しい逸材。ギャグ漫画は短命と言われたのは今は昔で、天才榎本俊二をはじめ、長期間現役で活躍する方々が増えてきた。この漫画も、流行ネタもな…

どんな問題も論理で解決?――つじ要『論理少女』★★

いわゆる論理パズルを、漫画の小道具としてではなくメインとして扱う時点でかなり無理がある。シチュエーションが学校内に限定されているのも、広がりが期待できない。市で流行している「津隠問答」という無理目の設定をするくらいなら、いささかベタではあ…

語り口の問題

これは本来「擁護」で扱うべきネタであろうが、こちらで取り上げる。 何やらJ.マシア神父のマリアについての記事をめぐって巷がうるさいようである。 http://d.hatena.ne.jp/jmasia/?of=5 私はマシア神父の立場や一般的主張を存じ上げないので、あくまでこ…

脱ゴスロリ――清水愛『NUOVA STORIA [CD+DVD] 』★★★

声優アルバムの面白さの一つは、かつてあったB級アイドルポップスの変なテイストが残っていることだ。しかし、清水愛待望のこのセカンドアルバムは、前作に比べれば、エキセントリックさが抑制され、声質を除けば、普通のガールポップアルバムに落ち着いた…

サヴァン症候群?

いつものように殊能将之さんの日記より。 「ザ・ベストハウス123」(9/10放送)は茂木健一郎プレゼンツ「スゴイ脳スペシャル」。好評につき未公開映像付きで再放送ということらしい。 スゴイ脳とはサヴァン症候群のことで、冒頭に「アインシュタインやモーツ…

森博嗣お前もか――森博嗣『τになるまで待って 』★★

Gシリーズ3作目。外部と断絶した館もの。こういうベタなシチュエーション、以前にもあったかも知れないが、忘れた。 シリーズをまたがって暗示される闇の巨大組織の存在があって、ストーリー中の謎のすべてが解決するわけではないのは森作品の常道ではある…

らき☆すた神輿

夕方のテレビニュースで見てぎょっとした。面白いが、ニュース価値はないだろうに。 しかし、鷺宮町は『らき☆すた』で押しまくっているようだ。素晴らしい。神輿自体は低コストというのが実によろしい。「鷺宮町商工会ホームページ」 http://www.syokoukai.o…

リアルフィッシュ

殊能将之先生が取り上げていた。懐かしい、リアルフィッシュ。20年前て凄い時代だったんだな。REAL FISH - ジャンクビート東京

真昼のルサンチマン――ケイケイ『ワンダフルライフ?』1巻★★★★

ありていに言えば「OLの愚痴漫画」だが、絵柄もあいまって、妙に達観しているところが面白い。場合によっては自虐で落すところは、故ナンシー関のようなニヒリズムぎりぎりのシニシズムを思わせる。前作『ジュゲムジュゲム』全5巻もほぼ同じ主題と設定で…

非論理極まりない論理本――北岡俊明『「論理的に話す力」が身につく本』★

アマゾンレビューから。 この本では「論理的に話す力」は身につかない, 2008/9/3 By kanedaitsuki - レビューをすべて見る 「論理的に話すための実践的な「方法論」について述べた」(p.3)とあるが、読み進めてみると、著者自身の論理的とは言いがたい記述…

福田首相退陣

前安部総理のアレがあったので衝撃は薄れたが、内閣改造直後だったので驚いたには驚いた。 またぞろ、「側近にこうもらしていた」とか「ある有力な筋からの情報によると」とか、いろいろ憶測が飛ぶだろうが、真相は本人にしか分かるまい。 衆院選挙前までに…