2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

三浦俊彦『論理学がわかる事典』★★★★★

「論理学入門の入門」を、という意図らしいのだが、中身が濃く、とりあえず論理学の雰囲気に浸りたいという程度の初心者には少しつら目かも知れない。ただ、無味乾燥な論理記号の説明にも一工夫あり、このシリーズ全般に言えることだが、一トピック見開き2…

トリビアの泉

というわけで、殊能さんの反応。 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/index.html 昨夜(9/22)は「トリビアの泉」をリアルタイムで見た。 ナパーム・デスも薄伽梵(ばかぼん)もそうだったけど、「自分が知らないことをからかって笑う」姿…

飯田泰之『経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える』★★★★

経済学を使ってロジカルシンキングにたしなむ、という、ありそうでなかった本。世にはびこる経済理論は、実際のところ、どういう場合でも成り立つ恒等式すら無視したとんでも論だったりするのだが、その際、初歩的な論理思考に慣れ親しむだけでも、そのこと…

初等科学教育

まず、次の記事から。 小学生の四割が「天動説」を信じている! 国立天文台の縣(あがた)秀彦助教授らが行った理科教育の実態調査で、小学校四−六年生の40%以上が「太陽が地球の周りを回っている」と思っているショッキングな実態が明らかになった。二十…

トリビアの泉

まさか、この番組を取り上げることがあろうとは思ってなかったが、9月22日放送のネタ、「演奏時間1秒の曲がある」にナパーム・デスがビデオ出演していたのに驚き、書き留めておこうと思った次第。しかも意外にフレンドリーだった。殊能さんも触れるだろう…

多田かおる『いたずらなKiss!』1〜8巻(集英社文庫)★★★★

連休中は風邪でほとんど布団に横たわっていたので、古本チェーンで買い込んだ漫画を読んだ。スポーツ万能jかつ頭脳明晰でクールな男と、どじで頭も悪いが明るく元気なのがとりえの女とのラブコメ、となると定番の設定だが、やはりストーリーテーラーが描く…

久米田康治『かってに改蔵』26巻★★

そうですか、最終巻ですか。で、ああいう終わり方ですか。まあ、確かにギャグ漫画の分野では史上発かも知れないけど・・ねぇ。でも、久米田氏はこれからどうするのだろう。Comic IKKIとかで描くのかねぇ。あるいは4コマ漫画界に転身!? http://www.amazon.co…

稲葉振一郎『経済学という教養』★★★

著者のスタンスは、理論的には貨幣的ケインジアン、政策的にはリフレ派に共感というところらしいが、スミス―ワルラス派やマルクス主義にも目配せがきいていて、その長所を拾い上げているところがよい。また、この本で、日本の経済学の歴史もひとわたり見通す…

東京事変『群青日和』★★★

椎名林檎vo.のバンドの1st single。椎名林檎名義とは違うという意見を目にするが、そうとも思えない。少なくともブリグリとトミーフェブラリィーの違いほどには違わなくないだろう。インパクト勝負というより、堅実に音楽を作ってる感じではあるが、それはそ…

早川いくを『へんないきもの』★★★★

売れているらしい。新聞広告で目を引いたので、速攻Amazonで購入。 最初はなにか空想上の生物について書いているのかと勘違いしていたが、読み進めていくうちにみな実在の生物であることに気づいた。知っているのも出てくる。おもしろい。 なにより見開き1…

若槻千夏

おなじみ殊能将之さんの日記http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/index.htmlでの次のコメントに目をむいた。 若槻千夏が出演していた。この子は完全にキャラの勝利だね。だって、プロポーションも普通だし、顔もそんなに可愛くないもの(<…

持つべきか持たざるべきか、それは問題ではない

【ワシントン支局】韓国でプルトニウム抽出実験が行われていた問題で、10日付の米紙ワシントン・ポストは、韓国政府が国際原子力機関(IAEA)の査察の目を逃れるため、計画的な隠ぺい工作を行っていたと報じた。 IAEA外交筋が明らかにした。 それ…

小倉優子『フルーchuタルト』★★★

待望のファーストアルバム。なるほどゆうこりんファンの求めるイメージには合ってはいる。しかし、小倉優子くらいもとのキャラが立っているなら、もっと使いようがあったとも思う。たしかにばかっぽい曲が多いが、星井七瀬と違って、そこにはギャップがない…

好きでもない芸能人にコクられる夢を見ました。 これは愛に飢えている、ということなのかな? う〜む・・

北村薫『朝霧』★★★★

「私」シリーズも5作目。前作『六の宮の姫君』の書誌ミステリっぷりにはうなったが、「山眠る」の俳句談義も渋い。深く広い教養を感じさせるにもかかわらず、スノッブな印象を受けないところが熟練の技。ブリティッシュミステリにはそういうのがあるよね。…