2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

携帯より

土曜日の静かな午後はうとうとと病院という箱船に乗り 一輝

携帯より

目に見えぬ神様だけど光あれと言えば息づく葉桜の色 一輝

携帯より

今までに一人で祝うことはあれど入院中の誕生日とは 一輝

携帯より

安らぎも苦しみもある世に戻るひとを見送る病床の上 一輝病院に戻りました。

まさに「鋼の錬金術師」――Jean Borella"The Secret of the Christian Way"★★★★★

真のリアリズムとしての神秘主義を地でいくフランスの現代神学者Borellaの論考を、聖ボナヴェントゥラの『魂の神への道程』の七階梯に従ってまとめた小著。まったく無名ながら、数々の卓見に満ち、中身が濃い。いわゆる「グノーシズム」は近代の「発明」であ…

携帯より

かけがえのない自由なら身一つで病院ぐらい抜け出すだろう 一輝

一時帰宅

GW後に退院の予定だが、それまで動けないので、外泊させてもらった。明日夕方には再び病院へ。平日の午前中なので車で運んでもらえず、バス・電車を乗り継いで、最後は駅から徒歩。これがけっこうきつかった。息が切れる切れる。それでも自分の布団で眠り…

フロントミッション1(DS)

ヴァンツァーと呼ばれる機動兵器を操る近未来シミュレーション。SFC時にやったが、DSで出たので購入。よく考えるとダークというのかノワールというのか、世界観が重々しい。最近こういう漫画・アニメ多いから、意外に若いひとに受けるんでは。 今は定跡…

携帯より

薬にも毒にもならぬものよりも薬にもなる毒になりたい 一輝月曜から二回目のコース。耐性がついたか、そんなにつらくない。

病院へ

樹の無力 空の無力のただなかに雲のやさしき手術台見ゆ 水原紫苑亡き者と逢う手術台深き春 一輝では、病院に行って参ります。

PCより

免許証の写真の顔は最果ての虜囚のごとき人相である 一輝

抗癌剤

今回の抗癌剤は前回のものに比べてより強いようだ。その分よく効くが、副作用もきつい。それでも私の年齢によるものか、ひどくなくて済んでいるのは幸いである。 ところで世の中には、ほとんどの薬は不要で、抗癌剤もいらない、免疫力を高めれば癌も治ると説…

PCより

宇宙という入れ物はまだ小さくて僕の心が入りきらない 一輝 yura-o-3711さん。 貴殿のブログ拝見しましたがメアドが分からないのでこちらに書きます。 私の短歌について、歌号(一輝)を併記した状態で引用されるのはまったく自由です。私は短歌についてはぜ…

外泊

ようやく外泊許可がおり、昨日の夜から自宅に戻ってきた。日曜の午前に病院に戻る予定(生食点滴を開始するため)。 今回のPETではもはや反応がなくなっており、癌が死滅している可能性が高い。CTでもさらに小さくなっているようである。いちおう念の為…

公開遺言状

というわけで、いちおう私に万が一のことがあった場合のことを考えて記します。 インターネットおよび結社誌等に発表したもの、未発表のものも含めて、私の俳句・短歌については、山粼百花さんに一切の権利を移譲します。これは、私の意志が確認できなくなっ…

Joseph Cardinal Ratzinger"The Spirit of the Liturgy"★★★

原文のせいか翻訳のせいか、非常に読みやすかった。逆に言えば、内容的には想定の範囲内であった。旧約・新約の連続性、創造と啓示の連続性、堕罪と贖罪の連続性など、キリスト論的総合の見地から、さまざまな角度で典礼を取り扱っているので、ちょっとした…

携帯より

ふと夜に目覚めてみれば空に浮かぶ夢の続きの春の月です 一輝

携帯より

携帯の文具セットの文具らは小さいけれどたまには使う 一輝

携帯より

採血のある早朝の看護師は寝ていても容赦なく起こす 一輝

携帯より

消えずある注射の跡は聖痕の洒落にならないパロディだろう 一輝

携帯より

失ったものが何かを忘れても見つけた時に思い出してる 一輝前回の薬よりきついようです。すでに先週の金曜日から増血剤を毎日使ってこの調子。今が底ではあります。

携帯より

堕天使のいたずらなのかテレビ台の裏側にある週刊ポスト 一輝白血球血小板ともぎりぎりまで落ちており、外出できるのはまだ先です。

携帯より

夢のない長い眠りのあとであれこんなに早く散る桜花 一輝

携帯より 

財布から出てきたメモはダイイングメッセージのような読めない文字だ 一輝

携帯より

エレベーターの天へ昇って行く先は知らないけれど止まらず昇れ 一輝

携帯より

闇雲に歩き続けてきたものの黄砂に霞む夢か幻 一輝

携帯より

健康に悪いとされるものばかり食べたくなっている空腹時 一輝

携帯より

相部屋の三人欠けて一人きり口数増える四月一日 一輝