2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Dragon Ash『夕凪UNION』★★★★

このバンドいろんな音楽をやるが、新譜はなぜかレゲエ風。最近ちょっとレゲエがきてる、とかいうことがあるのかもだがよくは知らない。ともかく、きもちいい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009IH132/qid=1122768365/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/24…

ジェフリー・ユージェニデス『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』★★★

ざらざらしたNumber Girlの演奏を聴きながら読了。 青春小説であり、自殺小説であり、また思想小説でもある。なるほど不可解な死は(不可解な殺人と同様)ひとに物語を触発する。しかし、なんかやな感じだね、こういうの。人の死をネタにしやがってなどと道…

Kosteniukに質問

戒棋夷説のmaroさんが、Kosteniukへの質問を募集しています。 詳しくはこちら(7月28日分記事)。 http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html 私はおそれおおくて質問などできませんが、ご興味のある方は奮ってご参加ください。Chess Chronicon h…

近況

ちょっとした賞与が入ったので、MDつきミニコンポを買ってみた。SONYの白いやつ。本体が非常に小さいのが気に入った。CDラジカセが壊れて、音楽に不自由していたが、これでまともな生活に戻る。 会社の若い同僚より大量のMDを借りたので、音楽三昧…

非常階段『ウィンダム』★★★★★

(写真は『真・雑音伝説』のものです)世には純粋ノイズという音楽ジャンルがある。味付け的にノイジイな音を使用するというのではなく、リズムもメロディもないただただ連続する音の塊であり、聴く者を圧倒する「音圧」とも呼ぶべき音楽だ。おそらく中には…

ばらスィー『苺ましまろ』1〜4巻★★★★

一度紹介したが新巻含めて改めて読み直したので。 ボケ役の小学生4人(千佳、美羽、茉莉、アナ)とツッコミ役の高校生(信恵)によるコントだと思ったらよい。内容的には毒もあり、時おり意味不明のオチで終わるようにシュールな味もある。絵柄にだまされて…

ジャック・デリダ『コーラ プラトンの場』★★

いつもの通りである。プラトンのテクスト『ティマイオス』の偏執的読解。プラトンをプラトンに逆らって、つまりプラトンのテクストをプラトン自身に、プラトン哲学に、要はプラトニズムに逆らって読む作業。コーラはあれでもなくこれでもない、とはいえず、…

代数式と英米式

チェスの棋譜の記録法には代数式(国際式)と英米式がある。ところで、昨今巷で話題の石原都知事発言ではないが、この英米式というやつ、いささかわかりづらい。 代数式では、盤を一つの座標と見て(白側を手前とする)、横軸に(左から)アルファベットを、…

女王の教室

私は連続ドラマはほとんどといっていいほど見ないが、これはたまたま見て面白かったので視聴している。子役も可愛いしな(笑 ところで、このドラマをめぐって論争があるらしい。 天海祐希(37)が小学校の鬼教師を演じる日本テレビドラマ「女王の教室」(…

ガス研

徳島での四国チェスサークル例会が流れたので、チェス見習いのT氏と、善通寺ガスト(笑)で私的研究会を開く。 かねて用意の初心者のための超特急上達メニューをこなす。初心者がまず覚えるべきは、裸玉を詰ますこと。というわけで、以下の条件(初期配置に…

My System

「戒夷棋説」http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html 7月16日分記事によると、筆者の知人がKosteniukにメールしたところマネージャーから返信あり、国際将棋フォーラムへの参加に意欲的とのこと。いやあ、ぜひ実現してほしいねえ、来日。あれだけ…

チェス本翻訳

コメント欄にあるとおり、My System、私の訳した部分は水野優さんによる訳がすでにあった。知ってたら、拙訳など載せないものを・・おろおろ。 http://www.geocities.jp/transbowler/chesstrans.htmさて、こういうチェス戦略本古典を邦訳する場合、二つのや…

チェス本翻訳 2

下記で「frontier lineは「前線」と訳すほかなく」としたが、これは勘違い。(最)前線ならfront lineである。あえて軍事色強くしてみた拙訳の場合、「国境線」と訳すべきだった。これは文脈を損なってしまうので直さず放置しておく。 水野優さんはより中立…

Akiba!

Rubinstein's Chess Masterpiecesが届いたので、ちょこっと並べる。おもしろい。わずかな利を勝ちに転じるタイプのプレイヤーだが、手に充実した深い思考を感じる。繊細でありながらこせこせしたところがなく、穏やかな流れがある。 ところで、序によるとRub…

靖国問題

首相靖国参拝の反対活動に熱心な諸宗教関係者は数多いが、なぜかキリスト教系が特にご熱心だ。おおむね憲法の政教分離原則に反するという反対理由である。しかし、そういう諸氏方は以下のような指摘をされているのをご存知なのだろうか。 仏教徒・佐伯真光氏…

報道2001

石原慎太郎と田中康夫共演、なにか書こうと思ったらすでに殊能さんが。 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/index.html 「報道2001」(7/10放送)で石原慎太郎、田中康夫がテレビ初共演。てっきり殴りあいでもするのかと思いきや、きわめて…

靖国問題

最近またこの関連の書籍をつらつら読むに、面白いことがわかった。かつて首相の靖国参拝を公約にしてきた自民党の議員の中に、以下のような主張をする者が少なくないことだ。 1.首相の靖国参拝は純然たる内政問題である。 2.首相の靖国参拝は合憲である…

明智抄『明朗健全始末人』★★★★

ひとの恨みを晴らす現代版始末人の話だが、設定や展開が完全にシュールだ。まるでダウンタウン松本人志のコントを見ているよう。初出が1983年なので明智の先見性がうかがわれよう。掲載誌が『花とゆめ』とはいえ、よくも当時の読者がこんなへんてこりんな少…

伊坂幸太郎『ラッシュライフ』★★★★★

俺、伊坂には五つ★しかつけてない気がする(笑 この作品では五つの視点が交錯しながら物語が進み、一つに収斂していくという感じではなく、それぞれがそれぞれで完結する。 他の伊坂作品同様、ミステリだということを意識せずに読めるが、死体が勝手にバラバ…