2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
中身が濃いプロらしい将棋。谷川の2二銀という一着にはちと驚いた。銀交換を避ける手筋ではあるが、森下卓八段のごとき渋い差し回し。終盤にも手駒の銀を7四に打って傷を消すという手を見せた。谷川といえば光速流という寄せの速さがよく言われるが、今回…
今風のクラブぽい曲がラジオから流れてきて、すぐに「これいい! どこの誰やねん?」と思ったのだが、実はハルカリの新曲だった。『マーチングマーチ』から一転して、「おとな」な仕上がりだ。同時収録の曲もサテライトラヴァーズのようなメロウで聴き心地の…
たまたま見たら東京事変が登場。ちとびっくりしたのが、椎名林檎の顔ぶり。まるでカルトから脱退したかのようなさっぱり感だ。化粧も薄めでキャラをつくってない素の姿に思わずきゅんときた(笑
数学界以外では無名の天才数学者の伝記。まるでウディ・アレンの映画に出てきそうな、常識の枠をはみ出た行動をする人物だ。それでも周りに愛されたのはよきキャラクターのおかげだろう。人間も捨てたものではないと思えて、とにかく読んでいて元気になる。…
日常への応用をふんだんに織り交ぜながら、初等的なトポロジーの様々な側面をわかりやすく解説。不動点定理などは、数学の定理の不思議な凄みを感じる。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062570769/ref=pd_sim_dp_1/249-8164512-0418725
比較的めずらしい、「生まれかわり」思想に対する批判本。ただしく言うなら、思想そのものというよりも、その擬似科学性への批判である。欧米でもニューエージャーの駘蕩にともない、生まれ変わり思想が一定の影響力を持っているということなのだろう。 著者…
どうですか、といわれても。パチスロのシュミレーターのようなのだが、それはともかく、なんだこのタイトル? ということなので、記録しておきます・・メモメモ。 思い出したが、誰だかの写真集のタイトルで『おたくもぜひ』てのがあった。なんやかんやで頭…
私の在住している香川県は比較的気候がおだやかで、老後のついのすみかに最適とされているのだが、今年は台風の当たり年らしく、何個もど真ん中を突っ切っていった。さすがにもう大丈夫だろうと安心しはじめた矢先に、最大規模の台風がやってきた。道路封鎖…
これは再読。世の数学オンチを嘆き、非合理主義への警鐘を鳴らす書。とはいえ、かたぐるしくなく、たのしく読める。特に、統計・確率といった日常に深くかかわる数字を取り上げているのが良い。数学教育の問題は日本のみならずアメリカでも深刻であることも…
著者の大学の数学試験に、数学用語の定義を問うような記述式問題を導入してはどうかという提案を契機に、ネット会議室において活発に交わされた論議をまとめた本。かなりかりこまれたようで、この手の本にしてはまとまっていた。私自身は、どちらかというと…
言動も業績も怪物的な数学者の伝記。自身所属する研究所から、軍の支援があったという理由で退職し環境運動を展開するといった倫理的潔癖さは、興味はひかれるが、内実がわからないのでなんとも評価しづらい。業績の方は、数学の基盤を改革し、新しい数学世…
数学嫌いのひと向け、というよりは数学について「苦手だが興味がある」ひと向け、といったところで、狙いはいい。しかし、教条主義を嫌うあまり、反教条主義という教条主義におちいることはおうおうにしてあるものだが、この本にも若干そういう匂いを感じた…
というわけで、しばじゅんの天然っぷりがよくわかるネットコラムも紹介。そのうち閉鎖されるかも知れないので、読むなら今! http://www.so-net.ne.jp/mc/columns/shibata というか、「しばじゅん」なんて痛いワンフーのごとき呼び方をしてすまった。 あと、…
「管理会計」とは聞きなれないが、簡単に言えば経営に役立てるためにデータとして使う会計のこと。現実のもうけがいくらになるかをきっちり算段するわけだ。会計上の利益ではなく、昔風に手元にある現金に着目する、という提案などには虚をつかれた。ただ、…
ゲストの東天さんに、「柴田淳てどこのだれ?」と聞かれたので、公式HPをご紹介。 http://www.shibatajun.com ついでにメンバー登録もしてしまいました。 歌の雰囲気だけで言うと、初期の鬼束ちひろみたいな感じです。鬼束はなにをとちくるったのか、ロッ…
昨日に引き続き、将棋。当日は高松に向かっていたのでビデオにおさめていたのだ。 奇しくも三浦の三間飛車。形も石田流対左美濃で同じだ。ねじり合いが続いたが、三浦が辛勝。それにしても、三浦はさすがよく手が見えるねぇ。むつかしいが最善と思える手をぽ…
いろいろなことが述べられているが、肝要なのは、国家を企業と等値して国際競争力なる曖昧な概念を持ち出すような考え方は、ごく普通の経済学から見て、トンデモだということだ。自由貿易は、双方にとって良い面の方が大きい。ところが実際には、クリントン…
というわけで、サンポート高松大ホールに出向いた。天下の羽生来県だけに、混雑を予想していたのだが、ホールが広いこともあってか、満員御礼というわけではなかったようだ。 戦形は石田流三間飛車。終始羽生の方が押されぎみだったと思う。中盤の勝負所で、…
柴田淳はここ最近気に入って聴きこんでいる。3枚のアルバムもすべて購入。透明感のあるメロディに奥行きのある声を乗せ、いやな言い方ではあるが「癒し系」ソングとして徐々に人気が高まってきているようだ。最近、この曲が一部のファンに動揺をきたしてい…
お、波田陽区が出てる、というだけでちとテンションがあがった。フリートークもいけるんじゃな〜い?
これは英語圏の啓蒙書の傾向ともいえるが、非常にエレガントな本。ぐいぐいひっぱったりたたいたりする口調ではなく、バロック音楽のごとく、文章が実に上品なのだ。不思議にこのタイプの本は、日本では少ない。啓蒙書の悪書は、やたら大げさな口ぶりでうる…
タイトルだけ見るとあやしい自己啓発かともまがうが、中身はシビアでリアルな実践的経済読本。著者は、世間的に関心は高いが中身のよくわからない「不動産」と「保険」をとりあげ、必要最低限の知識を提供している。たとえば「不動産」は(「保険」もだが)…
一般読者向け現代数学本において、数学の未解決問題を取り上げるのは常套手段といえよう。誰しも解かれていない問題というものには興味がわくものだし、そうした問題を解こうと力を傾注した数学者たちの姿は、一篇のドラマとなりえるからだ。この本はどちら…
趣味の俳句と趣味の神学研究をつなげて、 『俳句でわかる神学大全』 てのを発表するのはどうかなと。センスいいのをつくるのはかなりむつかしいだろうが、なかなかネット向きのネタではないかと思う。 (キャッチーなのは、『萌える神学入門』とかでしょうけ…
学問的水準を落とさないまま、できるかぎり平易に書かれた経済学史の良書。一般的な通事的記述ではなく、経済学が扱ってきた主な7つのトピックをピックアップし、それについて経済学がどのように考えてきたかを解説したところがユニークかつ鋭い。この本を…