山下純一『グロタンディーク 数学を超えて』★

言動も業績も怪物的な数学者の伝記。自身所属する研究所から、軍の支援があったという理由で退職し環境運動を展開するといった倫理的潔癖さは、興味はひかれるが、内実がわからないのでなんとも評価しづらい。業績の方は、数学の基盤を改革し、新しい数学世界への扉を開いた、といったところだろうが、そのあたりをふまえたグロタンディーク数学の入門書があればいいな、と思った次第。
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