2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

もぐり

奇しくも稲葉振一郎先生も、アンナ・カヴァン『氷』を読んでいる最中らしい。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060629 (最後の方です) これで読んでない輩を「もぐり」呼ばわりできるというもんです。

今日の一句

スコールや体かさねし夜もあれば 一輝 ふる、ふる、ふる、むーん!

アーティスト堂本剛の濃い一枚――ENDRICHERI☆ENDRICHERI『Coward』★★★★

打ち込み電子音による厚いサウンドに不安定気味の堂本の声が乗る。幻惑的。おそらくかなりの準備期間ののちに仕上げられたと思われ、本人による歌詞も曲も聴きごたえあり。全体に内面的というか内向的というか、堂本剛の「暗さ」が滲み出ている。それをよし…

ヴェイユの言葉

在ったことをなかったことにするのは、神にもできない。創造が放棄であることを示す、これにまさる証左があろうか。 神にとって時間にまさる放棄があろうか。 (・・・) いまこの瞬間も、神は創造の意志によってわたしを存在のなかに維持しつづける。わたし…

おたく青春漫画の最終兵器――木尾士目『げんしけん』4〜7巻★★★★★

コスプレした荻上を思い出しながら笹原がエロゲーするシーンは、まじでせつない。それがわからないならこの漫画を読む必要はない。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063211746/qid=1151152202/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-1083405-6954703

過剰サービス

久々の土日休みということで、いつも行くTSUTAYAで『月詠』を借りたところ、女性店員が以下のように訊いてきた。 「3、4巻でよろしかったでしょうか?」 「・・・??」 「3、4巻でよろしかったでしょうか?」 「あ、はい」 おいおい、かりにAV借り…

限りなく透明に近いブルー

またもやmaroさんの記事に触れないわけにはいかない。松浦寿輝の作品にからめて初代世界チャンピオン・シュタイニッツの理論について語っている(6月18日分記事)。 http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html シュタイニッツ自身の棋譜は「理論」…

おたく青春漫画の金字塔――木尾士目『げんしけん』1〜3巻★★★★★

おたく世界の中でもはみ出しているひとたちを描く。彼らのサークル名「現代視覚文化研究会」は、ゆうきまさみ『究極超人あ〜る』の「光画部」を思わせるいかにもなネーミングだ。おたく青春漫画といえるが、たまたまおたくである者における青春という意味で…

今日の一句

梅雨晴間ひとつ手前の駅で降り 一輝 旧作。電車に乗らなくなって久しい。

Edmar Mednis "How Karpov Wins"★★★★

70年代中心のカルポフ秀局集。丁寧な解説ありなので、鑑賞がてら強くなるコツも抑えられる優れもの。ただカルポフの棋風は、勝ちを急がないじっくりした指し回しで、知識というよりは経験的なものなので、すぐに身につくものでもあるまい。 典型的なカルポフ…

今日の一句

六月や長きトンネルにも出口 一輝 旧作。俳句活動停止から一年たちました・・

第77期棋聖位決定五番勝負 第1局

鈴木大介八段が佐藤康光棋聖に挑む。 産経将棋Web(棋譜も見られます) http://www.sankei.co.jp/edit/shogi/shogi.html 鈴木八段があらかじめ先手ならと予告していた急戦石田。この変化は先手悪しと習ったものだが、数年前から有力戦法となってきたらしい。…

近況

6月1日より車を買い替えた。中古のカローラの次は、新古の18年度式アルトラパン(Suzuki)である。 こんな感じ。私のはベージュメイン。 http://www.suzuki.co.jp/dom4/lineup/lapin/見た目と内装で決めた。特に内装はレトロモダンで非常に落ち着く。当分…