CD

新世代の声優歌姫誕生、かな?――戸松遥『Rainbow Road(初回生産限定盤)(DVD付)』★★★★★

よい。気持ち的には★6つ。久々に本当に「名盤」と呼べるアルバム。 一昔前風の安定感のあるメロディと歌詞、決してしょぼくはない適度なチープ感のあるサウンド、安心して聴ける。楽曲もバラエティに富み、曲によって声質や歌い方も変えており、飽きさせな…

清水愛『Chimeric voice』PV

甘辛い青春――筋肉少女帯『新人』★★★

ぎすぎすとすさんだ学生時代を過ごした私にとって、筋肉少女帯は苦い青春の音だ。2ndアルバム『Sister Strawberry』が好きだった。「いくじなし」などは繰り返し繰り返し聴いた。これ以降、音楽性の変化とともに、だんだん興味を失っていった。 2007年に再結…

コスプレでしょでしょ――堀江由衣『YAHHO!!』★★★

堀江由衣コスプレシリーズ第二段(笑)はスポーツ女子をフィーチャー。チアガールをメインに、ゴルフ、ラクロス、卓球、テニスのコスプレが拝める。楽曲も前作よりも良い。この調子で上向きに行くことを願う。 YAHHO!!(初回限定盤)(DVD付)

なんだかやり直せそうな気がする〜〜――YUI『again(初回生産限定盤)(DVD付)』★★★★★

再チャレンジ社会(笑)にふさわしい応援ソング。 『鋼の錬金術師』2ndシリーズタイアップ曲で、それがゆえにごじゃごじゃ文句を言っている方々もいるようで。タイアップに合わせて作られたとは思えない歌詞だが、かりにそうだったとしてもどうでもいいんじ…

吉田達也第二の刺客――高円寺百景『NIVRAYM』★★★★★

RUINSドラマー吉田達也率いる大編成バンドの3rdアルバム。一言で言えば、スティーブ・ライヒを早回ししたような音楽である。 NIVRAYM

これぞ光速の寄せ――Ruins『Tzomborgha』★★★★★

何度か紹介し、ライブにも足を運んだ2ピース(ベース&ドラム)バンド。実は初期のアルバムしか所有していなかったので、2002年発表の本作を入手した。 かつては「構築的」と形容したが、このアルバムの怒涛の疾走感は、金属的流体(水銀?)とでも表せよう…

飛べない天使の歌声――eEYO idiot『eEYO idiot』★★★★

eEYO名義のアルバムが2001年。それから音沙汰がなくフォローしてなかったら、実は2006年にeEYO idiot名義でアルバムを出していた。 バンドサウンドからうって変わってヴォーカルに焦点を当てた生音感の強いアルバムになっている。しかし、独特の浮遊感は健在…

アンビエント・パンク姫――eEYO『ケレル』★★★★★

出自の分からないサウンド。ボアダムズとは別の意味で宇宙(人)的。現代詩人がその表現性を完全に音楽化すればこうなるのかなあ、という感じだ。 まあ、ともかくはじめて聴いた時(ほぼ十年前)は衝撃だったが、今聴いても遜色ない。毛色の変わった音を聴き…

萌えないゴミ――堀江由衣『silky heart(初回限定盤)(DVD付)』★★

前作『バニラソルト』に続くエレクトロポップだが、低調。前作が神曲だっただけに落胆は大きい。唯一の売りはインターナショナルスクール風コスだろうが、個人的には・・萌えんなあ。 silky heart(初回限定盤)(DVD付)

四畳半テクノ――大正九年『KYU-BOX.』★★★

さる方から紹介され試聴。駄曲もあるので星はこんなもの。 一聴、「懐かしい」と感じた。出現した当時は革新的だったテクノも、時代を経てオールドスタイルに聞こえるようになったということか。しかし、おそらくむしろ、わざとレトロ感を出しているのだろう…

さらにクレージーに進むか、癒し系か――加藤英美里『vivid』★★★

『らき☆すた』柊かがみ役声優のファーストアルバム。 基本打ち込みサウンドだが、作り込んだというわけでもなく、チープ。演じるアニメキャラはツンデレ系だが、歌ではアホっぽいところは宮村優子を想起させるが、みやむーの初期アルバムの方がはるかに楽曲…

萌えるゴミ――堀江由衣『バニラソルト(初回限定盤)(DVD付)』★★★★★

曲とPVが微妙にチープなのが良い。最高傑作? それはそれとして、堀江由衣って歳くったかしゆかみたいだな。 バニラソルト(初回限定盤)(DVD付)

テクノポジティヴソング――Perfume『Dream Fighter』★★★★

前作に比べて楽曲は凡庸になったと思うが、PVが秀逸。シンプルながら精神的な奥深さを感じさせる。感じさせるだけだけど、それでも良い。 Dream Fighter(PV) Dream Fighter(初回限定盤)

残酷な天使のアンチテーゼ――戸川純バンド『TOGAWA FICTION』★★★★★

テレビ(『夜のヒットスタジオ』だったか?)で初めて「玉姫様」を見たのは、衝撃的な幼児体験だった。今で言えば鳥居みゆきのような危ないキャラ(「不思議ちゃん」ならぬ「不思議さん」(by 久米田康治))と見られていたはずだが、その後、『EXテレビ』…

脱ゴスロリ――清水愛『NUOVA STORIA [CD+DVD] 』★★★

声優アルバムの面白さの一つは、かつてあったB級アイドルポップスの変なテイストが残っていることだ。しかし、清水愛待望のこのセカンドアルバムは、前作に比べれば、エキセントリックさが抑制され、声質を除けば、普通のガールポップアルバムに落ち着いた…

人間的、あまりに人間的――新垣結衣『そら(DVD付)』★★★

ごく普通の清純派アイドルかと思っていたガッキーだが、最近のテレビでのインタビューやフリートークを聞いている内に、実はこの娘、かなり痛い人物だということがだんだん分かってきた。 そういうわけで(笑)、変な仕上がりになっていないかとちょっと期待…

そろそろ本気を見せようか――Perfume『love the world(初回限定盤)(DVD付)』★★★★★

きっちりテクノ調のマニアックさを残しながら、ポップソング特有のポピュラリティも兼ね備えている。そうそう、『ポリリズム』の次に求めていたのはこういうやつだったのよ。スティーヴ・ライヒにぜひ聴かせたい。love the world(初回限定盤)(DVD付)

テクノポップ幸福論――Perfume『GAME(DVD付) 【初回限定盤】』★★★★★

「Baby cruising Love / マカロニ」が出た時は「前途多難」と評したが、それからあれよあれよと期待をうらぎる売れっぷりで、エド・はるみのような勢いでテレビに出まくっている。私の見通しが杞憂に終わったのはよかったが、娘を嫁に出す父親のような一抹の…

木村カエラがいるじゃないか――木村カエラ『+1 (DVD付) 』★★★★

待望の4thアルバム。3rdからさらにロック色が強くなった感がある。石野卓球とタッグを組んだ「Jasper」すらテクノポップといった印象は強くない(堅い言い回しと軟らかい言い回しの掛け合いが非常に気持よい)。全体にライブを想起させる作りで、正統なロ…

バレンタインの贈り物――Perfume『Fan Service ~Prima Box~(DVD付) [Box set] [CD+DVD] [Limited Edition] 』★★★

廃盤シングル3枚復刻+PV集で三千円程度だからコストパフォーマンスはいいようにも思えるが、既に所持している人にとっては、3曲入りDVD一枚に三千円払うことになるから、なんとも言いがたい。3枚分を1枚分にまとめてくれたらまだ良かったのに。ま…

及第点だが前途多難――Baby cruising Love / マカロニ【初回限定盤】 [Single] [CD+DVD] [Limited Edition]★★★

確かにいい曲で、初回の売れ行きも好調のようである。しかし、それは「ポリリズム」でプチブレークしたことの余波でありご祝儀に過ぎないと見るべきだ。なにより「ポリリズム」ほどのこだわりもない上、狙ったであろうポピュラリティもあるとは思えない。非…

まだ終わらんよ

Perfume廃盤CD+DVDが来年出るらしい。それと同時にライブDVDbitterも。この分ならsweetもいずれ復刻することだろう。 ああ、待ち遠しい。Fan Service ~Prima Box~(DVD付)

Perfume『ファン・サーヴィス[sweet](DVD付)』

「チョコレイト・ディスコ」というフレーズが頭から離れない。というわけで、この限定CD欲しいところだが、もちろん品切れ。アマゾンマーケットプレイスでは、定価2100円のところ、現時点で最安値が8490円、あとは15000円あたりなので、いずれこの値段に落…

テクノロリポップ始めました――『Perfume~Complete Best~(DVD付) 』★★★★★

ついこの間(10月22日)の『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』に出演、一目惚れした。実は名前はずいぶん前から知っていたがまったくノーマークであった。http://jp.youtube.com/watch?v=5ca4q-YVCpg(『HEY!HEY!HEY!』出演時) http://jp.youtube.com/watch?v=4ndc…

こりん星は爆発しない――森高千里『非実力派宣言』★★★★★

1989年発売。写真集などは出すものの、どちらかというとアーティスト路線だと思われていた森高千里がアイドル感まる出しのアルバムを出したのは衝撃であった。現在アマゾンにはイメージが出ていないが、赤い背景に、ぶりぶりのドレッシーな服で、しかもミニ…

声優POPSの最前線――中原麻衣&清水愛『クロニクル』★★★★

普段それほどアニメを見ているというわけでもないのに、たまに声優の曲とか聴いているのは、かつてのB級アイドルポップスをしのんでのことだ。つまり私は声優ポップスを声優ファンとしてではなく、音楽として聴いている(かつてアイドルの曲をそうしたよう…

押入れ直行ファンアイテム――仲村みう『みうみうの吐息〜強がる愛のかたち〜』★

メイン曲は「少女A」カバー(なぜかタイトルにしてない)。ユーロビート風にアレンジしているのにテンション低すぎ。メリハリもなく歌になってない。DVD付だが、面白くもおかしくもない。エロかわいくもない。中川翔子ファーストシングルに勝る大失敗作…

さらに繊細でゴージャスな方へ――HALCALI『サイボーグ俺達』★★★★★

たて続けに二枚のアルバムを出してからはスローリリースになっていったが、そのまま消えていくでもなく、実に中身の濃い質のいいシングルを地道に出し続けてきたハルカリ。待望の3rdアルバムである。 脱力ラップで出発したが、ずいぶん遠くまで来た。マニ…

天使もロックンロールする――木村カエラ『Scratch』★★★★

アイドル気取りのロッカーも、ロッカー気取りのアイドルも、数多い。でも、二つの本性を一つの人格に併せ持つひとってなかなかいないよね。でも、いた。いたんだ! 木村カエラちゃんだ!! http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B000KP63SI/ref=s9_asin_title_1/503…