短歌

白峯山に行く

昨日11日昼過ぎ、ふと思い立って、殊能将之『樒・榁』(講談社ノベルス)の舞台にもなっている坂出市の白峯山に行ってみた。保元の乱に敗れた崇徳上皇が流され憤死した場所で、前々から気になっていた。 うねうねとくねりまくる道を登って行かねばならないが…

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初夏の開け放たれた車窓から大音量の浜崎あゆみ 一輝白血球にかなり余裕があるので一時帰宅させてもらいました。土曜日午前中再び病院に行きます。GW明けにCT撮影し、手術の予定を決め、その後一端退院となります。

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世にならい人にならったつもりでも自分の好きなように生きてる 一輝

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土曜日の静かな午後はうとうとと病院という箱船に乗り 一輝

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目に見えぬ神様だけど光あれと言えば息づく葉桜の色 一輝

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今までに一人で祝うことはあれど入院中の誕生日とは 一輝

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安らぎも苦しみもある世に戻るひとを見送る病床の上 一輝病院に戻りました。

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かけがえのない自由なら身一つで病院ぐらい抜け出すだろう 一輝

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薬にも毒にもならぬものよりも薬にもなる毒になりたい 一輝月曜から二回目のコース。耐性がついたか、そんなにつらくない。

病院へ

樹の無力 空の無力のただなかに雲のやさしき手術台見ゆ 水原紫苑亡き者と逢う手術台深き春 一輝では、病院に行って参ります。

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免許証の写真の顔は最果ての虜囚のごとき人相である 一輝

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宇宙という入れ物はまだ小さくて僕の心が入りきらない 一輝 yura-o-3711さん。 貴殿のブログ拝見しましたがメアドが分からないのでこちらに書きます。 私の短歌について、歌号(一輝)を併記した状態で引用されるのはまったく自由です。私は短歌についてはぜ…

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ふと夜に目覚めてみれば空に浮かぶ夢の続きの春の月です 一輝

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携帯の文具セットの文具らは小さいけれどたまには使う 一輝

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採血のある早朝の看護師は寝ていても容赦なく起こす 一輝

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消えずある注射の跡は聖痕の洒落にならないパロディだろう 一輝

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失ったものが何かを忘れても見つけた時に思い出してる 一輝前回の薬よりきついようです。すでに先週の金曜日から増血剤を毎日使ってこの調子。今が底ではあります。

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堕天使のいたずらなのかテレビ台の裏側にある週刊ポスト 一輝白血球血小板ともぎりぎりまで落ちており、外出できるのはまだ先です。

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夢のない長い眠りのあとであれこんなに早く散る桜花 一輝

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財布から出てきたメモはダイイングメッセージのような読めない文字だ 一輝

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エレベーターの天へ昇って行く先は知らないけれど止まらず昇れ 一輝

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闇雲に歩き続けてきたものの黄砂に霞む夢か幻 一輝

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健康に悪いとされるものばかり食べたくなっている空腹時 一輝

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相部屋の三人欠けて一人きり口数増える四月一日 一輝

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春風のせいかな客の半分はパジャマ姿のスターバックス 一輝今日で一端点滴中止。解放感。次の月曜、その次の月曜に一種類だけ抗癌剤を入れる。

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病院の売店と駅のキオスクはミステリ率が高いと思う 一輝

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イエズスかイエスかそんなことさえも争うことが神学のうち 一輝

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眠ろうとすれば頭に鳴り響くサビしか覚えてない流行歌 一輝

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人のため世のためなんて言葉ならいくらでも言う何度でも言う 一輝今の所、少しだるいくらいで、目立った副作用無。食欲も有。

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何事も嘘いつわりの世界でもつながってたいから歌うんだ 一輝 今日から新しい抗癌剤投与。少しずつ数日に分けて。