白峯山に行く

kanedaitsuki2007-10-12

昨日11日昼過ぎ、ふと思い立って、殊能将之『樒・榁』講談社ノベルス)の舞台にもなっている坂出市の白峯山に行ってみた。保元の乱に敗れた崇徳上皇が流され憤死した場所で、前々から気になっていた。
うねうねとくねりまくる道を登って行かねばならないが、白峯寺の門前まで道路は通っていた。私が行った時は、ちょうどバスで来たお遍路さん一行と鉢合わせしたが、人数はそれほど多くなく、おそらく普段はもっと閑散としているのではないかと思う。
寺を一渡り散策したあと、崇徳上皇稜を探すが見つからない。地図を見てもよくわからない。あきらめて帰ろうとした所、門前の脇に、かの西行法師が修行のために歩いたという山道を発見。階段を降りていくと、次は稜へ登って行く階段がある。あったあった。海を望める非常に景色の良い所に鳥居があるだけの簡素な造りで、森の中にひっそりと佇む感がある。賽銭箱も何もないので、手を合わせるのみで帰路についた。
写真は稜の階段下にある歌碑。望郷の念。

崇徳上皇御製
思ひやれ都はるかに沖つ波立ちへだてたる心細さを