無神論原理主義批判に向けて

 落合仁司数理神学研究と平行しながら、リチャード・ドーキンス無神論原理主義批判のため、資料集めを開始した。
 スティーヴン・ジェイ・グールド『神と科学は共存できるか?』解説によると、9・11以降、ドーキンスはそれまでの不可知論的態度(神が存在するかしないかは知ることができない)を捨て、宗教否定の立場に大きく傾いたらしい。それゆえ、ドーキンス無神論原理主義者と呼ぶのは正当だろう。
 マクグラス本によると、ドーキンス無神論的命題は、昔なつかしい古典的無神論の焼き直しであり、新味な所は特にない。しかし、影響力のある著者なので、その見解を詳細に検討するのは意味のあることだと思う。
 『神は妄想である』(原著、邦訳書)は現在取り寄せ中なので、上記のことは実際に現物にあたって確認してみる。