2006-01-01から1年間の記事一覧

今日の一句

見つかってしまった僕と夏の月 一輝 旧作。幻の青春。

谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』★★★

退屈な日常の中で、なにか面白いことを見つけようと、周りを巻き込みつつ突っ走る超自己中女子高生涼宮ハルヒ。だが、実は彼女こそ、この世界の命運を握っているのだった。 かなりベタで雑な設定である。アニメ化には向いているだろうが、それならそれで、あ…

ツンのないツンデレなんてデレのないツンデレと同じだ

というわけで、復活いたしました。 15日の終戦記念日の小泉首相靖国参拝慶賀。あれで神式ならもっといいんですけど。直後の世論調査ではどこの新聞でもおおむね支持が不支持を上回り50%を超えてるようです。中韓の反発に嫌気がさしている一般のひとが増えた…

大阪遠征

明日12日から大阪に行ってきます。15日帰ってくる予定です。更新は未定。

神学大全第一部第一問第一項「聖なる教え、それは必要か?」

およそ知は存在するものについての知であり、真であるものは存在する。それら(神をも含む)は哲学がじゅうにぶんに取り扱っている。理性を超える事柄についてひとは知ろうとする必要がない。神学を包括する哲学さえあれば、神学としての聖なる教えなど不要…

MOTHER3

ふと思い立ち、会社帰りに近場のTSUTAYAでニンテンドーDSを買おうとするも、ノーマル・ライトともに全色品切れ。ゲーム専門店というわけでもないから、そんなに入荷しないのか、それとも生産が間に合わぬのか、やれやれ・・。別に予約いれるほどでもないので…

たしかにたべるきしない――綾瀬はるか『ピリオド』★★★

先週から腰痛+発熱で仕事以外はほぼ寝たきり状態。集中力がないので日課の棋譜並べもできず。今日当たりからようやく回復しはじめてきた。 さて初回限定版にはショートフィルム「たべるきしない」が収録されているのでお買い得かと思う。失恋した女の子の気…

タイムリーな小品――小林よしのり『いわゆるA級戦犯』★★

東京裁判が事後法による一方的なものであること、「A級」が罪の重さに関係しないこと、など基本的な事項を抑えつつ、東條や重光などの個人をピックアップして事績を詳述した小著。残念ながらそれほど目新しいことが書かれているわけではない。また、全体に『…

今日の一句

お手元の青酸カリが真夏です 一輝 旧作。まだまだ梅雨模様ではありますが、気分的に・・。

「ロリータ」を超えるロリータ漫画――私屋カヲル『こどものじかん』1巻★★★★★

純愛ロリ漫画。歳の差、教師と生徒(小学生)という関係性からインモラルなものを想像しそうだがそうでもない。そうした設定をいったん括弧に入れれば、ごく普通のラブコメととして読める。そのあたりの自然さをひねり出しているところに作者の力量を感じた…

先帝陛下のA級戦犯発言問題

昨日あたりから鬼の首でもとったかのような報道が目立つが、そもそも天皇の個人的発言を政治的利用することは慎むべきだろう。分祀論にはずみがついたなどとうかれている文化人らの中には、もともと天皇制に反対か、違和感を抱いてきた者も少なくないはずで…

クロノ・トリガー

愛するしょこたんの次の発言に注目。 http://yaplog.jp/strawberry2/archive/8739 FFの3456が続々とDS、アドバンスでリメイク版がでてゆきますね。名作が素晴らしい形で現代に蘇り、新しい世代にも受け継がれてゆくなんて素晴らしいんでしょうか。ク…

ヘッキー、唯一の最高傑作――椎名へきる『Shiena』★★★★

声優椎名へきるのファーストアルバム。歌はかなりよたよたしているが、そこがいいのだとわかるひとはわかる。楽曲に力が入っており、いわゆる声優ポップスともアイドルポップスとも一線を画しているが、アーティスティックな仕上がりになっていないところに…

今日の一句

呼吸する私のなかを夏の蝶 一輝 旧作。 香川県下、連日記録を超える猛暑なり。せめて俳句だけでも涼しさを。

Ruy Lopez Berlin・・・4 d3

ベルリンディフェンスは、実はKaufman本において、初手e4に対する黒番推奨戦法である。それでひそかにメインウエポンのひとつにしようと興味が出てきた次第。 ところで、最近の棋譜を見ていると、白4手目にd3と固く指すゲームもけっこう多い。ところが、Kauf…

ライトノベル版サナトリウム文学――橋本紡『半分の月がのぼる空』1〜4巻★★★

心臓を患った薄命の少女と彼女に恋心を抱く少年の話。よくも悪くも「いまどき」のシチュエーションだろう。ライトノベルの世界で、SFでもファンタジーでもないこういう作品が受けているのは面白い。キャラの作り方や自分語り的なところが、なにかしらライト…

Indian Player

maroさんが「戒棋夷説」7月10日分記事でインドの棋士の技に触れてますが、わたくし的には前々から名前がかっこいいなあ、と思っておりました。なにしろ、ハリクリシュナ、ですぞ。サシキランも「指し切らん」ですからな、すげえ強そう。 それとは関係ないが…

第77期棋聖位決定五番勝負 第3局

産経将棋WEB http://www.sankei.co.jp/edit/shogi/kisei/077kisei_03.html3タテで佐藤が棋聖位防衛。やはり鈴木予告通りの早石田だったが、凄まじい力将棋。『5五の竜』とかにでも出てきそうな将棋だ。ついでなので、最近の佐藤将棋の魅力についての記事を…

もぐり

奇しくも稲葉振一郎先生も、アンナ・カヴァン『氷』を読んでいる最中らしい。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060629 (最後の方です) これで読んでない輩を「もぐり」呼ばわりできるというもんです。

今日の一句

スコールや体かさねし夜もあれば 一輝 ふる、ふる、ふる、むーん!

アーティスト堂本剛の濃い一枚――ENDRICHERI☆ENDRICHERI『Coward』★★★★

打ち込み電子音による厚いサウンドに不安定気味の堂本の声が乗る。幻惑的。おそらくかなりの準備期間ののちに仕上げられたと思われ、本人による歌詞も曲も聴きごたえあり。全体に内面的というか内向的というか、堂本剛の「暗さ」が滲み出ている。それをよし…

ヴェイユの言葉

在ったことをなかったことにするのは、神にもできない。創造が放棄であることを示す、これにまさる証左があろうか。 神にとって時間にまさる放棄があろうか。 (・・・) いまこの瞬間も、神は創造の意志によってわたしを存在のなかに維持しつづける。わたし…

おたく青春漫画の最終兵器――木尾士目『げんしけん』4〜7巻★★★★★

コスプレした荻上を思い出しながら笹原がエロゲーするシーンは、まじでせつない。それがわからないならこの漫画を読む必要はない。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063211746/qid=1151152202/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-1083405-6954703

過剰サービス

久々の土日休みということで、いつも行くTSUTAYAで『月詠』を借りたところ、女性店員が以下のように訊いてきた。 「3、4巻でよろしかったでしょうか?」 「・・・??」 「3、4巻でよろしかったでしょうか?」 「あ、はい」 おいおい、かりにAV借り…

限りなく透明に近いブルー

またもやmaroさんの記事に触れないわけにはいかない。松浦寿輝の作品にからめて初代世界チャンピオン・シュタイニッツの理論について語っている(6月18日分記事)。 http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html シュタイニッツ自身の棋譜は「理論」…

おたく青春漫画の金字塔――木尾士目『げんしけん』1〜3巻★★★★★

おたく世界の中でもはみ出しているひとたちを描く。彼らのサークル名「現代視覚文化研究会」は、ゆうきまさみ『究極超人あ〜る』の「光画部」を思わせるいかにもなネーミングだ。おたく青春漫画といえるが、たまたまおたくである者における青春という意味で…

今日の一句

梅雨晴間ひとつ手前の駅で降り 一輝 旧作。電車に乗らなくなって久しい。

Edmar Mednis "How Karpov Wins"★★★★

70年代中心のカルポフ秀局集。丁寧な解説ありなので、鑑賞がてら強くなるコツも抑えられる優れもの。ただカルポフの棋風は、勝ちを急がないじっくりした指し回しで、知識というよりは経験的なものなので、すぐに身につくものでもあるまい。 典型的なカルポフ…

今日の一句

六月や長きトンネルにも出口 一輝 旧作。俳句活動停止から一年たちました・・

第77期棋聖位決定五番勝負 第1局

鈴木大介八段が佐藤康光棋聖に挑む。 産経将棋Web(棋譜も見られます) http://www.sankei.co.jp/edit/shogi/shogi.html 鈴木八段があらかじめ先手ならと予告していた急戦石田。この変化は先手悪しと習ったものだが、数年前から有力戦法となってきたらしい。…