2008-01-01から1年間の記事一覧

残酷な天使のアンチテーゼ――戸川純バンド『TOGAWA FICTION』★★★★★

テレビ(『夜のヒットスタジオ』だったか?)で初めて「玉姫様」を見たのは、衝撃的な幼児体験だった。今で言えば鳥居みゆきのような危ないキャラ(「不思議ちゃん」ならぬ「不思議さん」(by 久米田康治))と見られていたはずだが、その後、『EXテレビ』…

Marie Sebag

ちょっと子供っぽいところが○。黒が好きなのね。

『鋼の錬金術師』&チェス

おそらくすでに誰かが紹介しているに違いないが、第6巻にこういう局面が(p.164 ただし、p.165では描かれているe6ルークはこのページでは欠落している)。 以下、 Ne5 c5 Bxh6+ Kxh6 Nxf7+ にて、黒投了。 チェスを知っているんだかいないんだかよく分から…

時代ものラノベ?――エリス ピーターズ『聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1)』★★★

中世イギリスの修道士を主人公とした時代ミステリ。それぞれのキャラも立っているし、オチのつけ方もうまく設定を活かしている。宗教者がかかわっているが、勧善懲悪でなく、変な説教くささのないのも美徳。ただ、ディープな哲学的問題が取り上げられるわけ…

Marie Sebag

インタビュー映像が落ちていたので。 http://video.google.com/videoplay?docid=7890018112617303161 調べてみたらYouTubeにはKosteniukがぞろぞろと。 Wikipedia:Marie Sebag http://en.wikipedia.org/wiki/Marie_Sebag ChessGames.com:Marie Sebag http://…

三十路前のショタコンキラー現る?――美川べるの『ストレンジ・プラス』1〜8巻★★★★★

→真ん中が主人公(♂) 圧倒的な表現力と耽美力で繰り出されるハイパーギャグの嵐。まさしく魔夜峰央の後継に相応しい逸材。ギャグ漫画は短命と言われたのは今は昔で、天才榎本俊二をはじめ、長期間現役で活躍する方々が増えてきた。この漫画も、流行ネタもな…

どんな問題も論理で解決?――つじ要『論理少女』★★

いわゆる論理パズルを、漫画の小道具としてではなくメインとして扱う時点でかなり無理がある。シチュエーションが学校内に限定されているのも、広がりが期待できない。市で流行している「津隠問答」という無理目の設定をするくらいなら、いささかベタではあ…

語り口の問題

これは本来「擁護」で扱うべきネタであろうが、こちらで取り上げる。 何やらJ.マシア神父のマリアについての記事をめぐって巷がうるさいようである。 http://d.hatena.ne.jp/jmasia/?of=5 私はマシア神父の立場や一般的主張を存じ上げないので、あくまでこ…

脱ゴスロリ――清水愛『NUOVA STORIA [CD+DVD] 』★★★

声優アルバムの面白さの一つは、かつてあったB級アイドルポップスの変なテイストが残っていることだ。しかし、清水愛待望のこのセカンドアルバムは、前作に比べれば、エキセントリックさが抑制され、声質を除けば、普通のガールポップアルバムに落ち着いた…

サヴァン症候群?

いつものように殊能将之さんの日記より。 「ザ・ベストハウス123」(9/10放送)は茂木健一郎プレゼンツ「スゴイ脳スペシャル」。好評につき未公開映像付きで再放送ということらしい。 スゴイ脳とはサヴァン症候群のことで、冒頭に「アインシュタインやモーツ…

森博嗣お前もか――森博嗣『τになるまで待って 』★★

Gシリーズ3作目。外部と断絶した館もの。こういうベタなシチュエーション、以前にもあったかも知れないが、忘れた。 シリーズをまたがって暗示される闇の巨大組織の存在があって、ストーリー中の謎のすべてが解決するわけではないのは森作品の常道ではある…

らき☆すた神輿

夕方のテレビニュースで見てぎょっとした。面白いが、ニュース価値はないだろうに。 しかし、鷺宮町は『らき☆すた』で押しまくっているようだ。素晴らしい。神輿自体は低コストというのが実によろしい。「鷺宮町商工会ホームページ」 http://www.syokoukai.o…

リアルフィッシュ

殊能将之先生が取り上げていた。懐かしい、リアルフィッシュ。20年前て凄い時代だったんだな。REAL FISH - ジャンクビート東京

真昼のルサンチマン――ケイケイ『ワンダフルライフ?』1巻★★★★

ありていに言えば「OLの愚痴漫画」だが、絵柄もあいまって、妙に達観しているところが面白い。場合によっては自虐で落すところは、故ナンシー関のようなニヒリズムぎりぎりのシニシズムを思わせる。前作『ジュゲムジュゲム』全5巻もほぼ同じ主題と設定で…

非論理極まりない論理本――北岡俊明『「論理的に話す力」が身につく本』★

アマゾンレビューから。 この本では「論理的に話す力」は身につかない, 2008/9/3 By kanedaitsuki - レビューをすべて見る 「論理的に話すための実践的な「方法論」について述べた」(p.3)とあるが、読み進めてみると、著者自身の論理的とは言いがたい記述…

福田首相退陣

前安部総理のアレがあったので衝撃は薄れたが、内閣改造直後だったので驚いたには驚いた。 またぞろ、「側近にこうもらしていた」とか「ある有力な筋からの情報によると」とか、いろいろ憶測が飛ぶだろうが、真相は本人にしか分かるまい。 衆院選挙前までに…

ゆうこりん

24時間テレビのイベントで来るというので、丸亀アクサスまで行ってきた。 思っていたとおり、胴長だった。仕事が詰まっているのか、顔に疲労の跡が。あまりオーラは見えなかったが、プロフェッショナルな芸能人ではある。

言挙げせぬもほどほどに――小野田博一『13歳からの論理ノート』★★★★

国際通信チェス連盟インターナショナル・マスターでもある小野田博一は、論理力を鍛える数々の本も出版している。この本もそういう中の一冊なので、他の本を既にお持ちの方は、あえて購入する必要はない。しかし、タイトルが示唆するごとく、中学生あたりが…

コメント投稿について

はてなにログイン時投稿できないというトラブルについて、はてなサポートセンターに問い合わせをし、修正しましたので、おそらくもう大丈夫だと思います。もっと早く聞いてればよかった。

鳥の巣

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波 オリンピック中継で連日「鳥の巣」と連呼されると、どうしてもこの句を想起する。「好きな一句」に挙げる人も多い。 代表句「金魚玉とり落としなば舗道の花」のような、ビデオをスローモーションした感じがあるが、…

近況

祖父の墓参のため、13日から広島に行っていた。本日、帰香。 いつもは行きも帰りも瀬戸大橋を使っていたのだが、早めに出たのでぶらりと「しまなみ海道」に。島々が密集しているので、なんだかたまに川を渡りつつ山奥を走るという感じだった。途中のPAでお…

『打撃天使ルリ』

テレビ朝日系。 平凡で駄目なOLがある日、力に目覚め、世の中の悪を拳で倒していくという設定。果たして正義のための暴力は是か非かなどと悩むところが今風。 それはそれとして、使いどころがないと思っていた菊川怜がいい味出している。もともと何も考え…

下品極まりない反キリスト教本――中丸明『聖母マリア伝承』★

以下はアマゾンレビューに送信するもはじかれてしまった記事である。 キリスト教への無知と偏見だらけ, 2008/8/11 By kanedaitsuki - レビューをすべて見る 知的良心が感じられない。 目につくところでは、いささかの粉飾を加えているとはいえ、何のことわり…

魂を殺すことの出来ない者を恐れるな――古谷実『ヒミズ』1〜4巻★★★★★

『稲卓』しか知らなかったのでまったくノーマークだった。読後、ショックで一時的に感覚が麻痺してしまった。古谷実恐るべし。 ジャンルとしては望月峯太郎のホラーものやいがらしみきおの『SINK』に類する。ベタな表現をすれば現代版『罪と罰』。アキハバラ…

零戦に乗りたくなる――本そういち『ガンパパ島の零戦少女』1巻★★★★

ほぼ全編飛行シーン。車モノで走行シーンが延々つづくものがあるかと思うが、そういう感じか。表紙から想像できるように、飛行機の描写もそれほど「メカメカしい」(from 吾妻ひでお)ものではない。と思っていたら、もともとはごりごりの劇画タッチの方のよ…

正統と異端の間で――麻耶雄嵩『螢』★★★

麻耶雄嵩は奇怪なロジックで構築された作品群によって、ミステリ界に衝撃を与え続けた作家である。私も『夏と冬の奏鳴曲』にしびれた一人だ。しかし、そのあまりの奇抜さに、賛否両論あるのも事実である。 この作品はそれでいくと一見しごくまとも。かつて蛍…

Happy!

読売テレビ系15分の女の子向け情報番組。 Perfume初のレギュラー番組。深夜放送(地方だけ?)なのでリアルタイムでは視聴できず、録画を取り貯めしていたのを一気に見てみた。あーちゃんがいちおうグループ内でも仕切り役で、この番組でもその任も果たして…

アッキーナ

なんか昨晩突然霊が降りてきて、こんなん出ちゃいました。http://defencecatho.seesaa.net/article/103856410.html

脱出ゲーム

ちょっと毛色の変わったものをご紹介しよう。 http://neutralx0.net/escape/ 部屋の中から脱出をする、というだけのオンラインゲームである。アドベンチャーゲームやミステリ系ゲームをしたことのある人なら、違和感なく即プレイできるだろう。現在までに4…

NHK杯 井上慶太八段―山崎隆之七段戦

山崎の趣向により四手目7七桂から、相居飛車に。しかし作戦通り(?)の作戦負けで山崎劣勢。ところが決めにいったつもりの奇手5五銀を堂々と同金と取り、端に玉を吊り上げての9九角という勝負手を放ち、形勢混沌。その後あっという間に井上玉を寄せてし…