仏教

結願

というわけで、昨日6月12日に第88番札所大窪寺を打ち終え、めでたく結願した。あとは高野山にお礼参りにいかなければならないが、おそらくその前にすでに2巡目を開始しているだろう。 お遍路専用ブログも開始。 http://ameblo.jp/kanedaitsuki/

行きたい時が遍路時

44番45番がICから遠いのが気になっていたので、本日4月18日、日帰り遍路を決行。松山市街がややこしくて、何度も道に迷って時間をロスしてしまったが、今治市の55番南光坊まで達した。車遍路用ガイドブックだと2日分なのだが、机上の計算でここまでは行…

1泊2日で遍路に行ってきた

すでに2009年12月13日に第3回を敢行し、18〜27番まで打ち終え、今回2010年4月10日11日と、2日かけて28〜43番まで。これでほぼ半分廻ったことになる。 高知はさすが広く、走行距離が長い。1日目、足摺岬の38番金剛福寺には到達できなかった。しかし、足摺…

EASY遍路の記(第15番札所 国分寺)

第14番15時10発第15番15時15分着。 当たり前のことながら、国分寺は各県に一ヶ所づつ存在する。ここは発心の道場阿波徳島、最初の国分寺ということになる(ただし、1番から順打の場合)。 天正年間、兵火によって烏瑟沙摩明王堂(うすさまみょうおうどう)…

EASY遍路の記(第14番札所 常楽寺)

13番14時45分発14番常楽寺着。 流水岩が圧巻。久遠の時の流れに出会った感すらする。そのでこぼこした歩きにくい岩場に本堂が。 ここは88ヶ所中ただ一つの、御本尊が弥勒菩薩の寺。「おん まいたれいや そわか」という御本尊真言はここだけで唱えられる。 …

EASY遍路の記(第13番札所 大日寺)

13番から17番までは固まってある。ここからは時間との戦いだが、17番までがんばろうと思い決め、12番焼山寺を13時30分出発13番14時10分着。山を降り、再び街中に。 駐車場が寺に行く途中にあるが看板が分かりにくいとガイドブックに注意があったのに、思いき…

俳句は何をやってもいい

11月19日の記事「EASY遍路の記(第11番札所 藤井寺)」の拙句「冬時雨われも一人の遍路なる 一輝」について、「時雨」は冬の季語だから「冬」をつけるのはおかしい、というご指摘があった。私は本格的に俳句をはじめてからかれこれ10年にはなる。その方も私…

EASY遍路の記(第12番札所 焼山寺)

11番から12番、歩き遍路道は「へんろ転がし」と呼ばれる難所。通常自動車は違う道を通っていくのだが、ドライブ用ガイドブックによると37.5km100分かかる行程。 藤井寺から10分ほどのローソンで昼食。遍路中は肉絶ちしているので、たまごサンドと小倉餡のデ…

EASY遍路の記(第11番札所 藤井寺)

10番10時25分発11番10時55分着。小雨。 ここは駐車場が有料(300円)。駐車場前の小屋にいる人に前もって払う。 納経を終えて改装中の正門を撮影していると、「どこから来た?」と後ろから質問。正門前で地元の野菜等を売っている店のおじいさんだ。「僕は香…

EASY遍路の記(第10番札所 切幡寺)

9番9時30分発10番9時45分着。少しばかり道に迷った。 ここは本堂まで333段の石段がある。体力の落ちた私にはきつい運動で、気合を入れ直して最初の段に足を踏み出したちょうどその時、上から降りてきた人に「おはようございます」と声をかけられた。こち…

EASY遍路の記(第9番札所 法輪寺)

第8番9時10分発第9番9時15分着。 曇り空も少し晴れてきた。このあたりから団体とぶつかることに。 ここでもハプニング。団体遍路が終えたところで読経をはじめた所、突然ケータイが鳴り出した。第8番でメールした知人からの電話。うっかりマナーモード…

EASY遍路の記(第8番札所 熊谷寺)

7番8時30分発8番8時35分着。 正門に至る石段の上から、御詠歌が聞こえてくる。誰か吟じているのかしらんと思いつつ登ると、実はスピーカーからエンドレスに流れているのであった。他の寺ではこんなサービスはない(今の所)。 正門の両脇の仁王像、この…

EASY遍路の記(第7番札所 十楽寺)

6番安楽寺8時5分出発、7番十楽寺8時10分到着。 こちらもまだ朝なので人まばら。朱塗りの門は竜宮のそれを模したと言われる。広々として気持ちのいいお寺。 納経を終えて門に向かうと、6番で挨拶した御夫人が。歩きのようなので「がんばってくださいね…

EASY遍路の記(第6番札所 安楽寺)

というわけで、本日2回目のつなぎ遍路をしてきた。少なくとも第一の難所第12番札所焼山寺まではやっつけたく、朝6時に家(丸亀市)を出発、実際には第17番札所まで打つことができた。 津田の松原SAで5分ほど休んだのみで高速を走り続け、第6番札所へは7…

建築家空海――武澤秀一『空海 塔のコスモロジー』★★★★

2009年10月17日から四国八十八ヶ所つなぎ遍路(区切り打)をはじめた縁もあって、弘法大師空海の著作ならびに空海に関する本をいろいろ読んでいるが、この本はその中の一冊。 自身建築家である著者が、建築家としての空海に光を当て、建築物を通して空海の思…

空を量子力学で説明できるわけがない。

芥川賞作家であり、臨済宗僧侶でもある玄侑宗久という方が般若心経入門書を上梓し、非常に売れているようである。しかし、その内容は首をかしげたくなるものという他ない。たとえば、以下のような記述がある。 「空」のもう一つの側面は「不増不減」です。 …

般若心経解釈の革命――宮坂宥洪『般若心経の新世界―インド仏教実践論の基調』★★★★★

般若心経は「経」ではない。般若心経の「心」は、「心髄」という意味でも、ましてや「こころ」という意味でもない。 こんなことを本の中で主張しているのを見たら、あまたある般若心経本を読んだ方々は「まさか!?」と思うことだろう。しかし、まさしくこの本…

EASY遍路の記(第5番札所 地蔵寺)

4番から5番までは2kmほど。車なら10分もかからない。 5番に着いて車から降りるやすぐ気づいた。4番大日寺に金剛杖を忘れてきた。時間が切迫しているので、先にお参りをすませてから戻ることにする。歩きならすぐ忘れていることに気づいただろう。一人で…

EASY遍路の記(第4番札所 大日寺)

予定では3番で本日(10月17日)は終えるつもりだったが、まだ16時に達していないので、次も廻ることに。納経を終えたくらいのタイミングで、車を貸していた同僚も到着。3番から4番までは10kmはあるので、ここからは自動車で。というか、歩きだとぎりぎり…

EASY遍路の記(第3番札所 金泉寺)

2番札所の個人用納経所(件遍路用品店)で、3番に歩いて行くにはと訊いた所、正門を出て道路を右に行き、最初の信号を右に、と教えられた。3km弱の行程。 実際門を出ると、すぐ右に遍路道の矢印がある。田んぼの畦道らしい。しばし迷ったが、お店の方の指…

EASY遍路の記(第2番札所 極楽寺)

第1番札所から第2番札所まで1.4km。真言宗僧侶家田荘子は、この1.4kmを長く感じたと記しているが、歩き慣れていない私も同様に思った。 第1番札所は、思っていたほどではないにせよ観光客や団体遍路がそこそこいたが、こちらはたまたまなのかも知れないが…

EASY遍路の記(第1番札所 霊山寺)

とりあえず、本日10月17日、午前に大塚国際美術館を楽しんだあと、第1番札所から第5番札所まで打つことができた。 今回は会社の同僚と一緒に来たので、第1番札所で車を貸して、第3番札所までは歩き遍路した。そこで拾ってもらい、時間があったので、第4…

弥谷寺にて

今日は、丸亀に新しくできた王将で昼食をとったあと、第71番札所弥谷寺に参った。 ここは、無料駐車場からだと本堂まで500段以上の石段があり、体力の落ちた中年にはかなりきつい所。車遍路にとっても難所と言えるだろう。 写真は大師堂につづく階段。本堂は…

つなぎ遍路考

普通にお遍路をしようと思ったら、連続30〜40日くらいの休みが必要で、仕事につく前の学生か、定年を過ぎ仕事をリタイアした人くらいしか、物理的に可能ではない。私自身もそういうイメージがあったのだが、昨今増えはじめているのが、「つなぎ遍路」。何度…

道隆寺にて

第77番札所道隆寺は、おそらく家から最直近の札所。たびたび前を通ったことはあれど、今まで立ち寄ったことがない。近くで買い物の用事があったので、ついでに参拝に行った。 すると、寺の横に巡拝品のお店があり、中に入ると、なんとも充実した品揃え。カラ…

遍路へGO!

本日、善通寺に行ってお遍路グッズを購入。経本は既に持っていたので、白衣、輪袈裟、さんや袋、納経帳、御絵帳、数珠(真言宗)、蝋燭、線香、納札を購入。基本的に自動車なので、杖は買わなかったが、いずれ要るかも知れない。 来週10月17日、午前は大塚国…

お遍路の真実――家田荘子『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』★★★★

真言宗僧侶でもある著者の歩き遍路の記録。「つなぎ遍路」とは、一度にではなく、何回かに分けて八十八ヶ所を廻ること。 ガイドブック的な使いやすさ・分かりやすさはないが、歩き遍路ならではの、トイレの有無や道の選択についてのアドヴァイスなど、貴重な…

大興寺にて

ちょっと用事があって会社に向かう途中、67番札所大興寺に参る。 いやに年季の入った読経をする人がいて、納経所(大興寺は本堂にある)で納経帖を出すところをちらりと覗くと、ページが朱色で埋まっていた。いったい何回廻ったんかい。大変な先達者がいるも…

エソテリックな般若心経

密教フォーラム21公式サイト「エンサイクロメディア空海」内の記事「般若心教は真言を説いたお経」は、世に蔓延る通俗解釈を破砕していて爽快であり、気になる人には是非一読を勧める。 http://www.mikkyo21f.gr.jp/academy/cat48/ この中で特にひっかかった…

宮坂宥勝監修『空海コレクション』1・2

「車でお遍路」計画の下準備として、理論武装のために(笑)購入。 実は、「密教」は今まで避けていた分野。しかし、フリッチョフ・シュオンのおかげで、再び仏教全般への目を開かされてしまった。「六塵(色・声・香・味・触・法)がことごとく文字であり、声…