EASY遍路の記(第10番札所 切幡寺)

kanedaitsuki2009-11-18

 9番9時30分発10番9時45分着。少しばかり道に迷った。
 ここは本堂まで333段の石段がある。体力の落ちた私にはきつい運動で、気合を入れ直して最初の段に足を踏み出したちょうどその時、上から降りてきた人に「おはようございます」と声をかけられた。こちらも「おはようございます」と返しながら顔を上げると、そこには髪が長く目鼻立ちのはっきりした美人が。しかも、なぜかこちらをじっと見つめている。どきどきしてしまった。
 お遍路の格好をしていなかった。観光客だろうか。しかし、こんなところに一人で?
 ちなみに、切幡寺の由来はこんな感じ。
四国八十八ヶ所巡りガイド(徳島編)

弘法大師がこの地を訪れた時、手甲や脚半が破れたため一軒の家を訪ねました。娘は織っている途中の布を惜しげもなく切って差し上げました。お礼に「何か望みはないか」と聞くと、娘は亡き父母のために観音様を彫ってくださいと頼みました。大師は一夜で千手観音を刻むと、娘を得度させ灌頂を授けました。娘は即身成仏して千手観音に変身したという。そこで弘法大師は千手観音を本尊として切幡寺を開創したと伝えられています。



石段の他生の縁や浅き冬 一輝


南無大師遍照金剛