第1番札所から第2番札所まで1.4km。真言宗僧侶家田荘子は、この1.4kmを長く感じたと記しているが、歩き慣れていない私も同様に思った。
第1番札所は、思っていたほどではないにせよ観光客や団体遍路がそこそこいたが、こちらはたまたまなのかも知れないが人まばら。蝋燭、線香を立て、さてお経をあげはじめたら、ついに私ひとり。本堂でも大師堂でも、ただひとりで読経した。なんとも不思議な、変な感じだったが、聖書にもある通り、人に見られず祈るのは陰徳を積むことになるのだろうと得心。
天高し心を深く掘る祈り 一輝
南無大師遍照金剛