NHK杯 渡辺明竜王―丸山忠久九段戦

初手3六歩から急戦調に進むも、渡辺丸山双方の自重によりゆるやかな流れに。ぎりぎりの攻防が続いたが、最後渡辺が勝ち筋を発見できず丸山優勝。途中渡辺に3三桂不成というかっこいい手が出たが、感想戦で渡辺いわく「自信はなかったが、ここで魅せてやろうと思って」。面白い子じゃのぉ。ほかにもこんな会話が。

米長「3六歩は、この相手ならこれくらいでいいだろうと?」
渡辺「そうですね
千葉「そこは否定しておいた方が・・」

ところで、どうも渡辺は時折、手の流れを無視して、一端リセットした頭で局面を見ることがあるように思える。非常に展開の読みにくい不可解なゲームの創り方をしている。その辺が分析されれば「渡辺将棋」がわかってくるのだろう。