NHK杯 三浦弘行八段−渡辺明竜王戦

すでに準決勝第一局。オーソドックスな相矢倉に。渡辺の細い攻めが切れかけたのだが、三浦がさらに徹底的に切らしにかかったため、かえって渡辺に食いつかれておかしくなった。角を切って歩を取る3五角から8六歩のたらしが最後の決め手、いくばくもなく三浦投了。角で歩を取った手は、歩切れの後手にとってそれが非常に貴重な駒であり、また角も働いておらず取られる寸前だったので、理にかなってはいるのだが、しかしこういう手がすぐ見えて指せるのは凄い。まさにサクリファイスだ。これで第二局羽生−丸山戦で羽生が勝てば、決勝は新旧トップ対決。もう羽生も「旧」なのね。
ところで矢内理絵子が女流名人になっていたことに今日気づいた。やったね!
http://www.shogi.or.jp/syoukai/zyoryuu/yauti.html




PS・上記対局、渡辺竜王による解説がありますのでリンクしておきます。
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/21a025b76c339b1441d7973b0d39dc00
うーむ。あまりの敗勢に、自分に怒ってノータイムで指してたのか。それもすげえ。