待ちに待ってた

kanedaitsuki2007-10-04

マーケットプレイスで注文していたReginald Garrigou-Lagrange"The Three Ages of the Interior Life"(TAN)がやっと到着。注文から一ヶ月かかった。他の海外からの取り寄せは、だいたい二週間以内には着いていたのでやきもきした。遅れること自体は仕方がないと思うのだが、決して安い買い物ではないのに、メールでの問い合わせに対する対応が悪く(三度メールしたが一切返信せず、アマゾン経由でようやく一通だけ。その後はまた応答なし)、この店とは二度と取引しないと誓った(ユーザーの多くがそう思っているわけではない。それゆえ店名は伏せておく)。
この本はカトリックの神秘思想の伝統を教義的体系的にまとめ上げたもののようで、神秘を言語化してはばからないカトリシズムの極地と見込み購入したもの。二巻組み1000ページを超える大作。ラグランジュについてはこちらを読んでほしい。公会議前のごりごりのトミストといえば話ははやい。
日本では「キリスト教神秘主義」でも、エックハルトに対してやられてしまうように、勝手に「禅」的に理解する志向が強く、「キリスト教」ぽさが脱色される傾向にあると思う。まあ、「神秘主義」に対する誤解はおそらく東西問わないであろうが。私は純正の「キリスト教神秘主義」を理解したい。その際さまたげになるのが、「神秘」と「論理」(「信仰」と「理性」といってもいい)というにせの二項対立であると目星はつけているのだが、なかなか具体的な形にできないので、もっと徹底的に学習する義務が私にはある。

http://www.amazon.co.jp/Three-Ages-Interior-Life/dp/0895556545/ref=sr_1_3/249-1487734-5041103?ie=UTF8&s=english-books&qid=1191458005&sr=1-3