先手勝率のこと

戒棋夷説9月19日分記事。
http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html

先月の新聞将棋欄で読んだことなのだが、昨年度の将棋界は先手の勝率が55.4%で、すさまじい高勝率だった。チェス並みである。森内俊之は先手で69%、後手で34%。トッププロ同士の対戦になるほど先手の勝率が高くなるとか。これじゃあ多くのタイトル戦で挑戦者が公平に決まってるとは思えない。ちなみに囲碁は五年間の先手の勝率が51.9%だったことを理由にルールを改正した。将棋も何かすればいいのに。先手棋士に軍手の着用を義務付けたらどうだろう。

私が将棋に凝っていた十数年前から、すでに先手勝率の問題は浮上していたと記憶する。特に森内俊之はルール改正を率先して提言していた。この記事ではじめて知ったのが、囲碁の方は5割強ですでにルール改正(5目半コミ出し→6目半コミ出し)に踏み切った事実。たしかに将棋界は遅れをとっていると思う。
maroさんのおっしゃるとおり、タイトル戦に関しては早急に対策が必要かと。チェス式に偶数局にするとか。決着しない場合は、短時間の対局を繰り返し先に1勝1分以上勝った方の勝ちとする。こういうことは将棋界のシステムや、その背後にある棋士たちのパラダイム(認識論的枠組み)の変革にまで突き進まないとなかなか難しそうだが。