大高翔『17文字の孤独』(角川書店)

読み通すのが苦痛だった。しまりのない字余り。甘ったるく煮詰められていない観念語の数々。テイストは黛まどかに似ているが、黛の方ははるかに俳句形式が身についており、その句の読後感はけっして悪くない。なぜ評価されているのかさっぱりわからない。若くて、女性だから?(この句集は20歳で上梓)

五月闇受けとめきれぬ運命思う
ジャズ聴いてアイスコーヒー恋の味
体じゅう言葉がめぐる花火の夜
溺れるように過ぎる青春夏の果

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