"Kasparov: How His Predecessors Misled Him About Chess"

　チェス続きでこんなんどうだろう。
　カスパロフ『俺のすげえ先輩』シリーズのパロディ本。先輩たちの棋譜を並べ、記憶の貯蔵庫にたんまり格納してしまっていたために、似た局面で同じ手を指して負けた対局を集めている。しかも、カスパロフ自身が解説するという体裁をとっているところが秀逸。精緻な研究に裏打ちされた上で出てくるユーモアだ。こういうのは日本文化からはなかなか出てこないねえ。


Kasparov: How His Predecessors Misled Him About Chess (Batsford Chess)