ほぼ一日一句



あたたかや猫と歩けば猫の中 一輝


 季語「あたたか」(春)
 一つ目の猫は単数、二つ目の猫は複数、が作意。二つ目が単数だと、猫の腹の中にいることになる。たしかにファンタジックな句も作るが、そこまで常識外れなものは私の作風に合わない。しかし、作意はともかく、許容範囲の解釈ではある。読者が作意と離れて解釈できるのも俳句の面白さのひとつ。