ほぼ一日一句
猫は路地に人はこの世に冬はじまる 一輝 季語「立冬」(冬)
輝きは霜降の夜の競技場 一輝 季語「霜降」(秋) 二十四節気の一つ。
窓越しの寒露の月がつかめない 一輝 季語「寒露」(秋) 二十四節気の一つ。
秋分の門前バスの連なれる 一輝 季語「秋分」(秋)
白露の夜どこをつかめばいいのやら 一輝 季語「白露」(秋) 二十四節気の一つ。
Nキーの薄れる処暑のキーボード 一輝 季語「処暑」(秋) 二十四節気の一つ。 結局、PC自体が新しくなった。しかし、またいろいろやり直しせねばならず、二度手間。
終戦日の袋小路に光あれ 一輝 季語「終戦日」(秋)
立秋のトンネル向こう側が闇 一輝 季語「立秋」(秋)
国道に車の多き大暑かな 一輝 季語「大暑」(夏)
向き合って座る小暑の風の中 一輝 季語「小暑」(夏)
亡きがらを一つ確かめ梅雨明ける 一輝 季語「梅雨明ける」(夏)
胸の奥の封印解けて白夜光 一輝 季語「白夜」(夏)
真ん中に金魚玉ある宇宙かな 一輝 季語「金魚玉」(夏)
額紫陽花泣きそうだから目をつむる 一輝 季語「額紫陽花」(夏)
山道を登れば至る夏至の空 一輝 季語「夏至」(夏)
短くとも深く生きたし夏満月 一輝 季語「夏満月」(夏) だんだん俳句がcotorich風になってるな(笑
痛みから逃れるなとは薔薇の言 一輝 季語「薔薇」(夏)
豊かさという貧しさや青水無月 一輝 季語「青水無月」(夏)
魂の半分ほどが虹の円 一輝 季語「虹」(夏)
万緑は飛び込むための穴である 一輝 季語「万緑」(夏)
遊具から光の匂い夕立あと 一輝 季語「夕立(ゆだち)」(夏)
極東の古民家に添う七変化 一輝 季語「七変化(しちへんげ)」(夏) 紫陽花の異称。
病室の低き天井梅雨に入る 一輝 季語「梅雨に入る」(夏)
雑草の迫る芒種の駐車場 一輝 季語「芒種(ぼうしゅ)」(夏) 二十四節気の一つ。
中心は私ではない大夏野 一輝 季語「大夏野」(夏)
ストローを回せば宇宙ソーダ水 一輝 季語「ソーダ水」(夏)
事故多発地帯無惨や花石榴 一輝 季語「花石榴(はなざくろ)」(夏)
朴咲いてヒステリックな旅となる 一輝 季語「朴の花」(夏)
間違いに気づいて仰ぐ夏の月 一輝 季語「夏の月」(夏)
老鶯やひとり会社で仕事して 一輝 季語「老鶯(ろうおう)」(夏) 老いた鶯のことではない。「春を過ぎて繁殖のために山に上がってきて鳴いている鶯」(角川俳句歳時記第4版)のこと。