ほぼ一日一句
メアリーという犬に会う聖五月 一輝 季語「聖五月」（夏）
小満のはるばる届く洋書かな 一輝 季語「小満」（夏） 二十四節気の一つ。
南極の氷浮かべて芋焼酎 一輝 季語「芋焼酎」（夏）
短夜や城の形のラブホテル 一輝 季語「短夜」（夏）
少しだけ浮いた気のする清和かな 一輝 季語「清和」（夏）
遠ざかるもの美しき緑雨かな 一輝 季語「緑雨」（夏）
ケータイの待受画面花は葉に 一輝 季語「花は葉に」（夏）
ことごとく予言はずれて青嵐 一輝 季語「青嵐」（夏）
輝きの湧き出るところ手鞠花 一輝 季語「手鞠花」（夏）
サイレンの轟きわたる麦の秋 一輝 季語「麦の秋」（夏）
山椒魚だれに魔法をかけられて 一輝 季語「山椒魚」（夏）
くるくるとホース巻き取り夕薄暑 一輝 季語「夕薄暑」（夏）
硝子器の底に眠るやさくらんぼ 一輝 季語「さくらんぼ」（夏）
ひきがえる主のごとく床の下 一輝 季語「ひきがえる」（夏）
初夏の雨歩いて長き橋渡る 一輝 季語「初夏」（夏）
呼ぶ声の茉莉花の香を経て届く 一輝 季語「茉莉花（まつりか）」（夏）
真ん丸な風船あがるなら立夏 一輝 季語「立夏」（夏）
みどりの日の写真の中の青き空 一輝 季語「みどりの日」（春）
悪夢から覚めて憲法記念の日 一輝 季語「憲法記念の日」（春）
葉桜や神の光は闇に似て 一輝 季語「葉桜」（夏）
聞き取れぬけどメーデー歌なのだろう 一輝 季語「メーデー歌」（春）
固まりて垂るる四月の吹流し 一輝 季語「四月」（春）
人と人をつなぐものあり昭和の日 一輝 季語「昭和の日」（春）
生きるための愚かさが欲し犬ふぐり 一輝 季語「犬ふぐり」（春）
誕生日の春の光の中にいる 一輝 季語「春の光」（春）
さらさらと柳かかれる地蔵かな 一輝 季語「柳」（春）
週末の島に雨降る四月尽 一輝 季語「四月尽」（春） ついに直島に行ってきた。写真は大竹伸朗「はいしゃ」。
Ｕ字なるつくりかけたる燕の巣 一輝 季語「燕の巣」（春）
他者という春愁とは違うもの 一輝 季語「春愁（はるうれい）」（春） 他人（ひと）を変えることができないなら、自分を変えるしかないのです（cotorich風）。
地獄なら何度でも見よ春嵐 一輝 季語「春嵐」（春）
