タイトルに恥なし――田渕直也『世界一やさしい金融工学の本です』★★★★

kanedaitsuki2009-01-10

 Amazonにアップされている著者本人による紹介文が申し分ないので転載しておく。

出版社/著者からの内容紹介
金融工学とは、「数学や物理学、統計学といった数理的な分析手法を駆使して、金融に伴うリスクの測定や金融商品の価格分析を行なう理論体系」のこと。このように聞くと、「理解できそうもない」と敬遠してしまう人もいるかもしれません。しかし現在、銀行の融資は金融工学を駆使したリスク管理が前提となり、預金や住宅ローン・投資信託のような身近な金融商品にも広く利用されるなど、金融工学は一般生活にもあまねく浸透しています。少なくとも金融に関わる仕事に就く人にとっては、知らないではすまされない、必須の知識といって過言ではない状況です。
 上記のような状況のもと、金融工学をテーマとする書籍が数多く出版されていますが、本書はそれらと比べて際だった特徴があります。それは解説の半分を4章からなる「マンガ」で行なうことで、「世界一やさしい金融工学の本」というコンセプトを実現していることです。オプションのグラフや金融の物理的な側面を、「マンガ」でビジュアルに解説するこの本ならば、これまで数多の金融工学の本に挫折してきた人でも、きっと最後まで理解できるはずです。
 「マンガ」と聞くと、レベルの低さを心配する人がいるかもしれませんが、デリバティブスワップ、オプション、キャッシュフローリスク管理、ブラック=ショールズ・モデル、VaRと、金融工学の基本をきっちりとカバー。さらに「マンガ」の後には、発展的な「補講」(たとえばブラック=ショールズ・モデルを実際に使ってみる、など)が付き、本書の後に続く学習がしやすい内容となっています。

 かなり突っ込んだ内容なのが分かると思う。
 「金融工学」に限らず漫画を使う入門書が増えている。漫画と言えどもあなどれないので、単純に馬鹿にせずに、興味のある方は本屋などで確認されたし。ただし、漫画そのもののレベルは低い


世界一やさしい金融工学の本です