われはいかにしてファシストをやめしか

皇室典範改正問題を考えるブログ」の記事が気になった。
http://imperial-of-japan.seesaa.net/article/9601482.html

有識者会議メンバーはファシズム集団
皇室典範に関する有識者会議」が密室会合をもってして典範改悪への道に更に一歩踏み込みました。

(以下、内親王皇位継承者とみなすという有識者会議の結論についての読売記事)

寛仁親王家の彬子女王(23歳)、瑶子女王(22歳)、
高円宮家の承子女王(19歳)、典子女王(17歳)、絢子女王(15歳)、
秋篠宮家の眞子内親王(14歳)、佳子内親王(10歳)、
はいずれも継承権保持者として育てられたわけではありません。
ご両親も本人方も「いずれはお嫁にゆくもの」と思いお育ちになりました。
皇族女性としての制約の多さも「結婚迄の辛抱」と思って耐えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
思春期の只中におられる内親王殿下、女王殿下方の成育に悪影響を与える懸念があり、このような改悪はとても容認できるものではありません。
人生を捻じ曲げられた姫君たちが「生涯独身」を宣言して皇室の歴史に終止符を打つ決断をされたとしたら、「安定的な皇位継承」どころの話じゃなくなります。

このブログはその名の通り、皇室典範改正問題に的を絞っていてこれからも注目すべきだし、今回の記事もお説ごもっともと思う。しかし、一点苦言を呈せば、「有識者会議メンバーはファシズム集団」という表現はどうかと思う。この会議は総理の私的諮問機関であり、もちろん合法的組織である。そして、改正を決議するのはこの会議ではなくあくまで立法府の議員たちで、反対派議員を増やせば、法案が通らない可能性はとりあえずはある。ファシズムとまでは断定できない。
気持ちはわからないではないが、相手に「ファシズム」というレッテルを貼るのは、敵を利することになるのではないか。たとえばこの問題で「男系維持絶対」を唱えるひと(私もそのひとり)は、「右翼」というレッテルを貼られることが多いかと思うが、心あるひとなら、かえって「右翼」呼ばわりする側の品位を疑うだろう。つまり「右翼」というレッテルを貼る側のイメージダウンにつながっているわけで、私などはどしどし「右翼」呼ばわりしてほしいとすら思う。
ちなみにいうと、この問題で「ファシズム」という語を使っているのは、このブログだけではない。一例として取り上げただけなので、その点ご容赦願いたい。特に他意はないので。
男系天皇護持のためには、原理的かつ戦略的に振舞わねばならないのではないかと考える次第。