劣化ウラン弾

「愛・蔵太の気ままな日記」http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050621経由で知ったのだが、横山きっこさんがこういう香ばしいことを書いている。
きっこの日記
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20040929

■2004/09/29 (水) 五十五奇譚 4

 

なぜ、全国にある自衛隊の中から、北海道の自衛隊が派遣されることになったのかと言えば、北海道の自衛隊は、2年前から秘密裏に、非核三原則を無視した劣化ウラン弾を装備しているからだ。これは、コイズミ大将軍様が、ブッシュの言いなりになって装備したものだ。そして、漏れた放射能により、北海道の自衛隊員の中には、癌になったり、白血病になったり、奥さんに奇形児が生まれたりしている者が出始めているのだ。

コイズミは、この事実をインペイするために、北海道の自衛隊イラクに派遣することにした。そうすれば、癌や白血病になった自衛隊員のことがオオヤケになっても、イラクでの米軍の劣化ウラン弾によって病気になったと言い逃れができるからだ。

そのために、第二次派遣、第三次派遣として、北海道の自衛隊員を全員一度はイラクに送り込む作戦なのだ。だって、イラクに行ってない隊員が白血病になったり、奥さんが奇形児を産んだりしたら、ツジツマが合わなくなるから。

そんな放射能にまみれた「第55回」の札幌雪まつりの半年後、今年の8月9日に、関西電力美浜原子力発電所3号機における蒸気漏れ事故が起こり、死者5名をふくむ11名が死傷した。あたしは、この数字を見て、完全にコジツケだけど、5×11=「55」って掛け算が頭に浮かんだ。

ネット俳句作者として有名な方で、以前から名前は知っておりましたが、俳句の世界に少々足を突っ込んでいる人間として恥ずかしいかぎりです。
非核三原則を無視した劣化ウラン弾」という事実認識の誤認(劣化ウラン弾核兵器)はまあいいとしても、完全に陰謀論に脳内が支配されているのをいかんせん。本当に劣化ウラン弾による放射能被害が深刻ならば、そのことでイラク派遣について非難されるのは必至なのだから、事実を隠蔽(なんでカタカナで書いているのかね?)もへったくれもないじゃん。
きっこさんはこの日記の前後で、55という数字の不思議な符合についてさまざまな事例を出していて、最後の意味不明な記述もそれに基づく。こういう数秘的なことをもっともらしく書く時点でかなり痛い。
かつて、水原秋櫻子は猫を殺した人間で、そういう人の俳句は嫌いだというようなことをきっこさんは書いていた。「猫殺し」のソースも気になるところだが、かりにそれが事実でも俳句のよしあしには関係なかろうに、と思った次第である。

追記:

(文章はここにありました。かなり断定的なので、わりと有名な話なのかも知れない)
http://www.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=kikkoAN&P=0&SPA=21&PN=496

普通に考えれば、残酷な手段で平然と動物を殺すような人間に、まともな俳句なんか作れるはずがないって、子供でも分かると思うんだけど‥‥。

これは文学観の違いになるが、動物を殺すような方や犯罪者が核心をつくような言葉を紡ぎ出すことはありえると私は思う。秋櫻子がそうかどうかはまた別として、一般論として。だから「普通に考えれば・・」以下の結論には同意できない。