最近の東天・続

東天さんは「天の川」2月23日分
http://d.hatena.ne.jp/touten/20050223/
でつぎのようにがんばっている。

ライブドアの堀江さんの良さは江川詔子さんが「先見性」という言葉で評価されていました。

まだ若い経営者なんだから、ラブコールを受けた実業界の年寄りは、寛大さで歓迎すべき。研ぎ研がれる事を最初から拒否するようじゃね。保身と映っても仕方ないわな。

「先見性」ねえ。だからさあ、その具体的な中身を言わないと。ぜひともほりえもんの「先見性」なるものを10個、箇条書きでいいから挙げてくんないかな。
若い経営者」と「実業家の年寄り」という図式もなんだかな。つうか、あんた若いつもりなのか?(爆笑)。このもの言い、あんとに庵さんの「備忘録」2月23日分の次の言葉にもろにひっかかっている。

若かろうがジジイだろうが、男だろうが女だろうが要するに「そこでやらんとすることは何か?」で評価されるべきなので。「若いから」などというカテゴリで量るのは堀社長にも気の毒だぞ。一人前の企業家としてみてないってこった。
http://d.hatena.ne.jp/antonian/20050223/

で、江川詔子。サリン事件からこっち、テレビでコメンテーターとしてやたら出演している。かなり前の話だがある番組で、パキスタンとインドの核兵器競争について、「これは宗教対立が背景にある」とおっしゃっていた。すかさず、同席していたペマ・ギャルボ(チベット人の評論家)が「そんなことはない。インドにもイスラム教徒はたくさんいるし、政府の中にも入っている」と江川の意見を一蹴。宗教の権威のつもりでこんな軽口を述べるから恥をかくのだな。
なんでもかんでも宗教に結びつければいいってもんじゃない。最近でいえば、ブッシュの背後にキリスト教原理主義勢力がどーたらって話な。ま、100%間違いとはいえないが、社会分析をするときに、ものごとを単純化するのは危険だ。もちろん、ある程度のカテゴライズは当然必要なんだけど、あくまでそれがひとつの切り方だとわかっていなければいけない。その意味で戦争や国家間の対立に関して、たしかに宗教もひとつのファクターではある。けれども、そこにすべてを還元することはできない。
それにしてもこんだけさんざん持ち上げといて、ほんまにほりえもんがヘタをうったとき、どうすんだろうね。ちと心配になってきた。そのときこそ「陰謀論」が出てくるのかな(笑)。クソ政治家・田中真紀子がすべった時に、やたらいろんな理屈をつけて擁護する馬鹿主婦みたいに。