今週の読売俳壇

6月7日付分。

(福田甲子雄選)
巣つばめの口四つとも五つとも 吉田昭治

人間の目線からすると、口だけしか見えぬのであろう。それも上下して巣に隠れたりもするので、数える暇もない。揚句、餌をもらおうとあわただしく口を動かす子雀を描いて秀逸。