好きな句



ブランコの真下地球のへこみをり 百花


 季語「ブランコ」(春)
 たまには私の俳友の句を。
 そう言われてみれば、ブランコの下は、みんなが蹴飛ばしてへこんでいる。そのへこみを、すこしオーバーにおどけて「地球の」と言った所に俳味がある。「地球の」などという言い回しは場合によってはすべってしまうのだが、きりきりと張り詰めるでなく、力の抜けたとぼけた感覚には合う。


カフェ・アルファ