キューといえば

久々にチェスエントリですが、大したことはないです。
カスパロフ俺のすげえ先輩』第一巻、カパブランカの章をねっとり読みつつ、たまに浮気して『俺先』第五巻のコルチノイに親しんでいる。そうか、コルチノイは「真逆のタリ」か、と得心。「無冠の帝王」は幾人かいるが、本当にその名に相応しいのはコルチノイだろう。何より、高齢になっても第一線で活躍し、闘志が衰えないのは並大抵のことではない。「名誉世界チャンピオン」号をあげたまえ。
maro_chroniconさん紹介(戎棋夷説5月15-16日付)の羽生のチェスも凄い。キング周辺が薄そうだが、中央を制圧したコネクテッドポーンが堅く、二枚並んだルークが強烈だし、d3ナイトも絶好の位置。そこで、ちょっと見わかりづらいナイトサク。問題として出されたら正解できそうだが、実戦ではなかなか。ここから、クイーン無しでほとんど一手違いで攻めを通してしまった。相手も羽生の迫力に息を呑んだのではあるまいか。将棋の実力者がチェスでどこまでいけるか、要注目だ。