憲法9条を世界遺産に

爆笑問題太田の例の番組、議論のレベルが低すぎて見ていないのだが、昨日はたまたま。
太田自身の言うことを聞くかぎり、「念仏平和主義」を出ていない。太田によれば、憲法9条を維持しその精神を世界に広めて平和を実現する、というのは(よく批判されるように)「理想論」ではない。なぜなら、実際に9条のある「現実」しか自分は知らないのだから(!)。これではただの開き直りに過ぎない。説得力を持たせるためには、もう少し改憲派のよって立つ思想的基盤を勉強した方がいいが、このひとにそういう地道な勉強をする気がぜんぜんないことを私は知っている。
最後の方に硫黄島の生還者が出演。「軍隊は必要」ときっぱり。女子アナウンサーの「もし、お孫さんがそうした悲惨な戦場に行くことになってもですか」という誘導尋問的な質問にも、「それでも必要です」と即答。太田の「当時の軍部に対するうらみつらみは?」という問いかけにも「命令だから仕方がない。国民・家族を守るために戦った。うらみはまったくない」と。この言葉を引き出しただけでも、この番組の意義はあった。
憲法9条世界遺産に」、つまりそろそろお蔵入りにして、憲法改正を実現すべし。私が死ぬ前に実現できそうなのが希望だ。