限りなくどうでもよい高校野球

出勤途中ほぼ毎日聞いているFM番組に「リポビタンD SPORTS Nonfiction」(パーソナリティ:七尾藍佳、谷中修吾)があるのだが、今日ゲストに出たスポーツライター?(名前失念)は辛辣だった。開口一番「勝ってはいけないチームが勝ってしまった」。あるいは「勝ったところがすべて正しいということはない」とも。というのは、このチーム、東京決勝にてかなり汚いプレーをしており、彼はその光景が脳裏に焼きついているのだ。「勝ちがすべてなのか、何をしても勝てばいいというのか。勝ち方が問題なのではないか」。
まあ、スポーツは競争なのだから、ルールにのっとっている限りは何をしたっていいんじゃないかとは思うが、マスコミの煽り方、感動話への持って行き方を非難されているのだろうと忖度する。いずれにせよ高校野球が清く正しく美しい少年たちの宴でないことだけは確かなのだ。
殊能さんのこんな意見もある。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/index.html

 夏の甲子園準々決勝、智弁和歌山×帝京戦(8/17)を見て、つくづく思ったんだが、高校野球ってのはヘタクソで選手層が薄いね。

 4−8で負けていた帝京が9回表に8点をとり、12−8と大逆転。
 ところが、エースに代打を送ったため、9回裏のピッチャーがめちゃめちゃ。二番手はいきなり2連続四球のあと、3ランを打たれ、12−11と1点差だ。次に出てきたのは中学時代にピッチャーだった内野手で、初球をバッターにぶつけて1球で交代。四番手も連打を浴び、同点にされて、なお満塁。最後は押し出し四球でサヨナラ負けだよ。
 たぶん「強豪校どうしの死闘」と報道されるだろうけど、わたしはあまりにばかげた試合展開に笑っちゃったよ。9回表に8点とって大逆転したら、普通勝つぜ(というか、勝ちきらなきゃいかんよ)。

現在いろいろ規制をかけてはいるものの、金属バット使用がいけないんじゃないの。木製にしてしまうと高校生レベルだと逆に打撃戦にならず、見栄えがしないからか。それは本末転倒じゃないのかと愚生は思うが。