河口俊彦『大山康晴の晩節』★★★★

kanedaitsuki2006-05-03

一気に読みおえてしまった。
癌で没するまで順位戦A級という地位を維持し、活躍していた大山の強さを、その将棋術のみならず、人間的な面も含めて追求した書。技術や序盤の知識だけではトップレベルの棋士になることはできないという確信が著者にはある。
話題の名人戦移管問題も書かれている。もちろん大山会長時代の話である。ここでも大山は独特の政治力を発揮して事態を沈静化させた。それだけの力があった。現執行部の右往左往を見ていると隔世の感がある。
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