リンカーン

ダウンタウンが司会をする、中堅若手芸人を一堂に会した番組。いわゆるネタミセ系ではない。
コーナーのひとつに、選抜された十人の芸人が、ひとのネタを考える、というのがある。一回目がふかわりょう、二回目がレギュラー、三回目の今回はだいたひかるの「どうでもいい話」というネタ。
一、二回はそこそこだったが、だいたが言ったように今回は「できが悪すぎる」。なにより、だいたのスタイルを踏襲した芸人が、私の記憶では一人か二人しかいなかった。「どうでもいい話」はどうでもいいネタのあとを「という〜」で締めくくらなければならない。
たとえば、
小倉優子って昔コギャルだったんだよねえー、という豆知識
ただどうでもいい話だけでは、聞き手はまだ話が続くのかと思ってしまう。だいたはそこを「という〜」を入れることでオトしており、このオトし方にもだいたの技が隠れている。しかし、今回このスタイルでネタをつくったひとがほとんどいない。ひとのネタを作るなら、少なくともその芸人のネタを少しは見て、研究すべきではないか。
ただ、このコーナー自体は、名前をつけずにネタだけで順位を決めさせるというやり方が、句会の精神に似て面白いと思うので、つづけてもらいたい。