大ボケ

kanedaitsuki2005-05-01

私が黒番。スラブ・ディフェンス。
1 d4 d5 2 c4 c6 3 Nc3 g6 4 Nf3 Bg7 5 e3 Nf6 6 Qa4 o-o 7 Ne5 Qc7 8 cxd5 Nxd5 9 Nxd5 cxd5 10 Qa3 Bf5 11 Bd3 Bxe5 12 dxe5 Qxe5 13 Bxf5 Qxf5 14 Qxe7 b6 15 o-o Nc6 16 Qd6 Rfc8 17 f3 Qd3 18 Rf2 d4 19 exd4 Nxd4 20 Rd2?

にてこの局面。駒割はほぼ互角。通常オープンな局面ではナイトよりビショップの方が分がいいが、黒のナイトが中央d4でおおいばりなのに対し、白のc1ビショップは悪形。a1のルークを幽閉しているうえ、自分の進路もd2のルークがとめている。
現在、d2のルークによってクイーン取りがかかっている。クイーンは逃げるべきか?
20 ...Rxc1+!
逃げない! エクスチェンジサクリファイスだ。つまり、より価値の高い駒(ルーク)とより価値の低い駒(ビショップ)との交換。初心者用のコンビネーション集にでも載ってそうな手である(笑)。
21 Rxc1 Qxd2にて自らを攻めていたルークを召し上げる。以下、22 Rf1 Ne2+ 23 Kh1が問題の局面。d6のクイーンが宙ぶらりんなので、ここで23 ...Qxd6とすれば白投了であったであろう。どうも自分のクイーンが浮いていることの方に気をとられていたらしい。
23 ...Rd8??

クイーンにひもをつけたつもりだが、あさってにいっちゃてるボケボケな手。とはいえ優勢はかわらず、24 Qxd2 Rxd2 25 h3? Kg7??(ここでもNg3のフォークを見落としている) 26 g4? Ng3+ 27 Kg1 Nxf1 28 Kxf1 resign 0-1、黒勝ち。
私は基本的には真綿で首を絞めるような戦い方が好きだが、こういうきりっとしたコンビネーションはやっぱり気持ちいいね。大ポケはあったが、楽しかった。