森博嗣『そして二人だけになった』★

大橋内部に秘密に建造された施設という密室状況で起きる連続殺人。設定は大胆だが、いかんせんキャラの造型不足で、読みの緊張感を維持するのがむつかしい。森博嗣には下手な詩的散文を書く悪い癖があるが、その欠点がもろに出ているのもいただけない。とってつけたようなラストも、さらに不満をかきたてる。読む価値のない駄作である。
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