これでまともな国と言えるのか?

ひさびさに時事ネタである。

政府は十二日午後、日本の領海を侵犯した潜水艦を中国海軍の原子力潜水艦と断定、町村信孝外相が中国の程永華公使を外務省に呼んで抗議し、謝罪を求めた。程公使は「調査中」を理由に、謝罪しなかった。政府は原潜が領海侵犯後も浮上せず国際法を無視した事態を重く受け止めており、引き続き謝罪と再発防止を求める方針だ。

謝罪要求について与党内でも「弱腰だ」という意見が出ているようだ。本来、領海侵犯した軍艦に対しては、警告をしたのち、威嚇射撃をし、それでも去らない場合は撃沈するのが国際常識である。しかし、現在の日本の法制度上では、そういった「自衛権」行使のためには、相手側が先に攻撃したか、あるいは攻撃の意図が明白な場合という条件がつき、領海を侵犯しているというだけでは、先制攻撃できない。外交ルートを通じて抗議する以外に手段がないのが現状だ。もちろん、中国政府の対応によっては、非軍事的手段による圧力をかけることもできるが、このままでは同様の事件が頻発しても不思議ではない。何度も繰り返していることだが、即刻憲法9条2項を国会決議で無効とし、今後は撃沈も辞さない態度でのぞんでいただきたい。