靖国訴訟の背景

ぼやきくっきりhttp://www.st.sakura.ne.jp/~kukkuri/boyaki.htmlで紹介されていて知ったが、在日台湾同郷会顧問の林建良氏という方が、先日敗訴した大阪地裁をはじめ、日本各所で起こされている靖国訴訟の背景について詳述している。

 何とか訴状の副本を入手してみると、驚くべきことに原告となっている何人かの台湾人の住所は、台湾に存在しない架空のものだった。これらの原告は実在しないのであろう。更に、同じ住所の原告は十一組、二十六人いる。それは、十一世帯から複数の人が原告となったのであろう。大戦後、支配者として中国から渡ってきた国民党政権の専制独裁政治で、台湾の法治制度が崩壊したために、司法を根底から信頼しなくなった台湾人は、裁判沙汰を極端に嫌がるようになった。よほど大きな被害でも受けない限り、家族が語らって原告になるというのは、極めて不自然である。
 そこで、更に追跡すると、何と多数の原告は訴訟のことを知らなかったのである。ある人びとは、日本政府から賠償をもらえることになったと言われて、名前を出したと言い、またある人びとは、高金素梅主催の集会に参加しただけで、訴訟のことは何も知らされなかったと言う。靖国訴訟を知っていたのは、彼女の側近や、親中組織「中国統一聯盟」のメンバーぐらいなのだ。訴状の【請求を基礎づける事実】の部分に、「その他の原告らは、かつて日本の植民地支配によって、さまざまな被害を被った者たち、またはその子孫である」と書かれているが、何人かの原告は、戦後に蒋介石と一緒に中国から台湾に逃げ込んできた者であり、植民地支配とは全く関係がないのである。

この訴訟、台湾の国会議員高金素梅氏が中心になっている。高金素梅氏は母方は原住民だが、父方はいわゆる外省人。事情のよく知らない原住民を(場合によっては架空の原告を創り出してまで!)利用した、大陸側の思惑に沿った反日活動の一環であると見るのが妥当であろう。ぼやきくっきりでも書かれているが、こういう反日訴訟の背景については、日本のマスコミはきちんと追求して対抗言論を張るべきである。