小林麻耶敗訴

 芸能活動を理由にした退学処分は不当として、女性タレント小泉麻耶(本名林出麻耶)さん(19)が学校法人桐朋学園(東京都調布市)の処分の無効確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁八王子支部は27日、訴えを棄却した。
 桐ケ谷敬三裁判長は判決理由で「原告は芸能活動禁止という学校の方針を無視して活動を続けた。強く非難されるべき行為であり、退学処分は社会通念上、やむを得ない」と述べた。
 判決によると、小泉さんは2004年4月、桐朋学園が運営する桐朋女子高に入学したが、06年7月に写真集を発売。9月には週刊誌のグラビアに水着姿が掲載され「在学中の芸能活動を禁じた学校の指導方針を大きく逸脱した」として同10月、退学処分となった。
 判決について小泉さんは「卒業したいという気持ちを裁判所に理解してもらえず残念です」とのコメントを出した。桐朋学園の弁護士は「学校の教育方針を正当に受け止めてくれた」と話した。
(2008年2月27日16時42分 スポーツ報知)


グラビアアイドル・小泉麻耶が敗訴…退学処分は妥当

桐朋学園に芸能活動禁止の方針があったことは確からしいから、問題は小林側が本当にそのことについて不知だったかどうか、不知について学園側に責任があるかどうかということになりそうだ。
しかし、経過を見るに、学園側が芸能活動を知ってから退学処分するまで、ある程度の期間が存在すると思われる。少なくともその間に小林側は学園の方針を知ったであろうから、その時点で芸能活動を停止することができたはずである。私が見たテレビニュースでは実際、「学園に戻れるならば芸能活動を止めてもいい」と本人が語っていた。おそらくはあったであろう警告を無視して活動を続けたのであれば、退学処分されても止むを得なかろう。なんか、どこぞの破門された司教たちのようだ(笑
もちろんこれとは別に、そもそも学校が芸能活動の有無によって退学させることは是か非かという論点はありうる。しかしこれも、学校が独自の規則や規律を定める正当性について、多くの人の合意がありそうである。芸能活動OKの学校もあるのだから、はじめからそこに入学するか、転入するという方法もあったのである。